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『道浦TIME』

新・ことば事情

7046「韓国・国防省か?防衛省か?」

韓国の国防・防衛を担当する役所は、

「国防省」

でしょうか?それとも、

「防衛省」

でしょうか?グーグル検索では(1月10日)、

*「韓国・国防省」=1890万件(産経新聞・毎日新聞・朝日新聞・日経新聞・時事通信・フジテレビ・TBS・)

*「韓国・防衛省」=3030万件

でした。

NNN24では「韓国・国防省」でしたので、「ミヤネ屋」でもそれで放送しました。

本来は、

「韓国・国防部」

です。これは、

「韓国・国防部」=1780万件

でした。

1月15日夜のNHK「ニュースウオッチ9」でも、

「韓国国防省」

でした。

(2019、1、15)

2019年1月15日 21:23 | コメント (0)

新・ことば事情

7045「『湯の温度』のアクセント」

1月11日のお昼のニュースで、入社2年目のIアナウンサーが、

「湯の温度」

という文言を「コンパウンド」させて、

×「ユ/ノオ\ンド」

と、「ノ」「オ」が高くなるアクセントで読んでいましたが、これは間違い。

正しくはコンパウンドせずに、

〇「ユ\ノ・オ\ンド」

と、「2語に分けて」読みます。

「湯」は「ユ\」で「尾高アクセント」です。

「尾高アクセントの語」に「の」が付いた場合には、

「コンパウンドする傾向」

がありますが、「尾高アクセント語」が「1音(1文字)の語」の場合は、

「コンパウンドしない傾向」

がありますね。

ちなみにこのニュースは、「温泉」のニュースではなく、残念ながら、高齢者施設の風呂で、高齢者のお湯で火傷を負わせたという事件でした・・・。

(2019、1、15)

2019年1月15日 21:19 | コメント (0)

新・ことば事情

7044「最高学府」

「最高学府」

というのは、具体的には「何」を指すのか?

「大学(一般)」

なのか?はたまた、学力では日本のトップとされる、

「東京大学」

だけを指すのか?

「2007読書日記176」に書いた本、

『最高学府はバカだらけ~全入時代の大学「崖っぷち」事情』(石渡嶺司、光文社新書:2007、9、20)

を読んでから、ずっと気になっていました。

この本の著者・石渡さんは「最高学府」を、

「大学全般」

を指して使っていましたが、それに対して私は「2007年10月21日」に、

「『最高学府』は、もともとは『単なる大学』のことを指すのではなく『旧帝国大学』のことを指していたので、正確な使い方とは言えないかもしれないですね。」

と書いています。

その後「2010年4月9日」には、

『女子と鉄道』(酒井順子、光文社文庫)という本を読んでいて、その中に、

「日本のトップオブ最高学府、東大と京大の鉄研を見てこようと思い立ちました。」

という使われ方をしているのを見つけました。

これは「トップオブ」が付いて「東大」「京大」なので、

「最高学府=大学全般」

を指しているようですが。単に「大学」ではなく「最高学府」という言葉を使うところから見ると、そこに「格式」と言いますか、なにがしかの、

「プレミアム感」

を醸しだそうとしているようにも思え、

「『東大』『京大』には『最高学府』という表現がふさわしかろう」

という思いも感じられます。

そのまま、ほったらかしになって、さらに9年近くが経った、2019年1月15日。

「ミヤネ屋」の原稿を持って、ナレーターの鹿瀬さんが、

「ちょっとよろしいでしょうか?」

と声をかけて来ました。

「原稿に『最高学府・東京大学で』とあるのですが、この『最高学府』の使い方は、これで良いんでしょうか?」

そこで『新明解国語辞典』で「最高学府」を引いてみたら、

「学問を学ぶ最高機関としての大学(特に、大学の数が少なかった旧制度化における旧帝大や一部私立大学の異称)」

とありました。

そのそも、昔は大学の数も少なかったので、

「大学=最高学府」

だったのですが、「大学」の数が増えて、大学進学率が50%を超えるようになったので、

「大学の中でもレベルの高い大学=最高学府」

と呼ぶ傾向が出て来ました。

しかし、本来の「最高学府」の意味を考えれば、

「それも、一概に間違いとは言えない」

ということではないでしょうか?

ということで、今回の「ミヤネ屋」では、

「最高学府の一つ、東大で」

という表現にしました。

(2019、1、15)

2019年1月15日 21:18 | コメント (0)

新・ことば事情

7043「恒和か?恆和か?」

東京五輪招致に際して「贈賄」の疑いが持たれれている、JOCの

「竹田恒和」

会長。1月15日の午前11時から、質疑応答なしの「7分間だけ」の会見が行われましたが、この竹田会長の名前の、

「恒」

の字体ですが、JOCからの記者会見のお知らせの文書(プレスリリーズ)では、「旧字体」の

「恆」

になっていました。しかし、会見やニュースで見たところ、

*「恆」=TBS

*「恒」=日テレ、テレ朝、フジ、NHK

で、TBSのみ「正字(旧字体)」の「恆」でした。

どちらも「同じ漢字」で「旧字体(正字)」=「恆」で、「新字体(略字体)」=「恒」なのです。

「ミヤネ屋」では、前日の「バンキシャ」も、きょう(1月15日)のお昼の「ストレイトニュース」も、

「恒」

だったので、それに従って放送しました。

きょう(1月15日)の夕刊各紙は、「読売・朝日・毎日・日経・産経」全て、

「恒」

でした。

(2019、1、15)

2019年1月15日 21:13 | コメント (0)

新・ことば事情

7042「栄光に"包まれた"か?"輝いた"か?」

レスリング女子の吉田沙保里選手(36)の引退会見を放送する1月10日の「ミヤネ屋」で、そのVTR原稿を書いていたYディレクターから質問を受けました。

「『数々の"栄光に包まれた"吉田沙保里選手』という表現は大丈夫でしょうか?少し引っ掛かりを感じるのですが・・・」

「え?大丈夫じゃないの?でも確かに言われてみれば『栄光に包まれる』は、少し引っかかるかな。」

と答えて辞書で「栄光」を引くと、用例で出て来るのはほとんどが、

「栄光に輝く」

でした。そこから考えて、こう答えました。

「『栄光』は『光』だから、『"(内(吉田沙保里)"から"外"に向かって"輝く"』んだよね。それに対して『包まれる』『包む』は、『"外"から"内"に向かう運動』だから、『称賛』とか『拍手』などの場合には『包まれる』という違いではないかなあ。そして『栄光』が"内から外"へ『輝く』から、それに応える形で『称賛に包まれる』のではないかな。これは"相互作用"なので、そこに"混交表現"となる原因があるんじゃないかなあ。」

これで、私もYディレクターも納得。結局、原稿は、

「栄光に輝く」

になりました。

(2019、1、10)

2019年1月10日 19:44 | コメント (0)

新・ことば事情

7041「小惑星りゅうぐう」

1月8日のNHK「ニュースウォッチ9」で、「はやぶさ2」が、

「小惑星りゅうぐう」

に着陸を試みるというニュースをやっていました。この、

「小惑星」

が、何度聞いても、

「小学生」

に聞こえるんだよなあ。前の「はやぶさ」の、

「小惑星イトカワ」

の時も「小学生」に聞こえたなあ。

「平成ことば事情2411小惑星イトカワ」で書きましたが、あれは、

「2005年12月23日」

でした。13年以上もたったのか、あれから。耳が悪くなったはずだわ。

13年分、年、取りました。

(2019、1、8)

2019年1月10日 19:43 | コメント (0)

新・ことば事情

7040「絢爛豪華と豪華絢爛」

普通は、

「豪華絢爛」

というふうに「豪華」が先に来ますよね。しかし、

「絢爛豪華」

「絢爛(けんらん)」が先に来る言葉もあります。

どっちなんだろう?・・・って、どっちも、あるんだよなあ。

グーグル検索では(1月10日)、

「豪華絢爛」=574万件

「絢爛豪華」=126万件

でした。やはり「豪華絢爛」のほうが、4,5倍ほど、よく使われているようです。

感覚的には「豪華絢爛」は「名詞」で「体言止め」ができそうだけど、

「絢爛豪華」は「な」が付いた、

「絢爛豪華な」

という「形容動詞」で後ろに「その内容を指す具体的な名詞」が来る感じがします。

「絢爛豪華なドレス」

のような感じ。

「ドレスが絢爛豪華」

とは言わずに、

「ドレスが豪華絢爛」

と言う気がしますが、いかがでしょうか?

これもグーグル検索では、

「豪華絢爛な」=188万0000件

「絢爛豪華な」= 89万9000件

これも「豪華絢爛(な)」のほうが、たくさん使われているのか。

四字熟語の段階で、

「豪華絢爛」>「絢爛豪華」

ということですね。

(2019、1、10)

2019年1月10日 19:41 | コメント (0)

新・ことば事情

7039「サイレ」

「サイレ」

という言葉をご存じですか?

「ああ、あれね、『行かせていただきます』とかいう『さ』が入る言葉でしょ、『さ入れ言葉』だっけ」

は、それもそうですが、私が聞いたのは違うものです。アクセントは「中高アクセント」で、

「サ/イ\レ」

です。関西っぽいですね。

これは、実はうちの子どもが小学校の時に行っていた塾の、

「最高レベル特訓」

「省略形」なのだそうです。なんでも略すなや!と思いました。

(2019、1、8)

2019年1月10日 19:40 | コメント (0)

新・ことば事情

7038「霊長類最強」

レスリング女子でオリンピック3連覇を果たし「国民栄誉賞」も受賞した、

「吉田沙保里選手(36)」

が、1月8日にツイッターで「引退」を表明しました。

そのニュースを伝えるのに、うち(ytv)のニュースでも他局のニュースでも使っていた"形容詞"が、

「霊長類最強」

でしたが、これって、女子選手には大変失礼ではないでしょうか?

「霊長類最強女子」

と「女子」を付けると、「やや許容」という感じも、しないではないですが・・・。

「霊長類」

を調べてみたら、

「哺乳綱の一目。サル目。進化的にはモグラ目(食虫類)から別れ、歯・四肢は特殊化していないが大脳はよく発達、顔は丸く、両眼視ができる。指は物をつかむのに適する。ほとんどの種が、どの指かに扁爪(ひらづめ)を持つ。多くは森林の樹上にすみ昼行性。ヒトを含めて12科約60属180種に分けられる。霊長目。」(広辞苑)

詳しすぎてわかりにくい。もっと簡潔に!こういうときは「新明解国語辞典」だ!

「霊長類」=ヒトとサルの総称。

ほら、わかりやすい!

私は「サル」で一番強いのは「ゴリラ」だと思います。

そうだとすると、「霊長類最強」ということは、

「ゴリラより強い」

ということになります。そうかもしれないけど(いや、実際はそんなことはないでしょう)、やはり、

「褒めてるようだけど、失礼な感じ」

は拭えませんねえ・・・。

本人は心が広いから、文句は言わないと思うけど、それにしても・・・。

「絶対女王」

は良いと思いますが。

いずれにせよ、吉田沙保里選手、長い現役生活、本当にお疲れさまでした!

(追記)

1月10日に引退会見を行った吉田沙保里選手。その会見後には、お母さんの幸代さんも、インタビューに答えていました。その中で出た質問に、

「『霊長類最強』と呼ばれることをどう思いますか?」

というものがあって、お母さんは、

「一応、女の子なんでねえ、なんか『ゴリラ』みたいな感じで、かわいそうに思いますけど」

と話されていました。やっぱり!その通りですよね!と言いつつ、きょうも「ミヤネ屋」でも使ってしまいましたが、一応「女子」を付けて、

「霊長類最強女子」

という肩書で・・・。

(2019、1、8)

2019年1月10日 19:38 | コメント (0)

新・ことば事情

7037「『度』か『回』か3」

「平成ことば事情5070『度』か『回』か」

「平成ことば事情5562『度』か『回』か2」

の続編です。

1月8日の夕刊各紙に、北朝鮮の金正恩委員長が列車で訪中、北京に到着してたというニュースが載っていました。金委員長の訪中は、

「4回目」

ということですが、これを「4回目」としたか「4度目」としたかをチェックしました。

【見出し】【本文】

(読売)**** 4回目

(朝日)4回目  4回目

(毎日)4度目  4回目

(産経)4度目  4度目

(日経)4度目  4度目

というように分かれました。つまり、

(朝日・読売)4回目

(産経・日経)4度目

ということです。

不思議なのは「毎日新聞」です。「見出し」は「4度目」なのに、本文は「4回目」なのです。整理部と外報部で、意見が統一できなかったのかな?

「朝日新聞」も、ちょっと不思議です。というのは、同じ日の夕刊の「スポーツ記事」で、今月13日から始まる大相撲初場所に向けての横綱・白鵬についての記事で、「見出し」では、

「優勝41回」

「回」を使っておきながら、「本文」では、

「42度目の優勝を狙う」

「度」を使っているのです。「語呂」「字面(じづら)」によって、どちらを使っても良い、ということなんでしょうか?

また、その記事の下には、プロ野球パ・リーグ優勝監督の、

「年代別優勝回数」(「回数」です)

の表があるのですが、それによると、

「60代=13度、 50代=56度、40代=62度、30代=22度」

ということで、全部「優勝回数」が「回」ではなく「度」で示されていたのです。

基準がよくわかりません。気分かな?

それとこれは「度」ではなく、それぞれの「年代」(60代・50代・40代・30代)での、

「優勝監督ののべ人数」

で、つまり、

「〇人」

と示すべきではないですかね?ためしにやってみると、

「60代=13人、 50代=56人、40代=62人、30代=22人」

で、わかりやすくなる気がするのですが。これも気分でしょうかね?

あ、今NHKの「ニュースウオッチ9」を見ていたら、金委員長の訪中は、

「4回目」

とアナウンサーが原稿を読んでいました。

(2019、1、8)

2019年1月 8日 21:26 | コメント (0)
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