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『道浦TIME』

新・ことば事情

7020「NIMSSIMS」

けさ上りのエスカレーターに乗っていたら、前に立っているおじさんが背負っていた黒いリュックサックの右側に、「下から上」に向かって、こんな文字が書かれていました

「NIMSSIMS」

なんて読むのかなあ...と思って眺めていて気付きました。これは「下から上」ではなく、

「上から下に読む」

のではないか?試しに読んでみたら、

「SWISSWIN」

おお、これなら読める、

「スイス(SWISS)ウイン(WIN)」

ですよね!ということはこれは、

「逆さまにしても読めるアルファベットの文字列」

ということではないか!逆さまにした「NIMSSIMS」の意味は分かりませんが、これは、アルファベットの文字が、

「逆さまにしても同じ形(N・I・S)」

「逆さまにしたら別のアルファベットになる(M⇔W)」

という文字を使って作られているということですね!面白いなあ。

ということで、このリュックのメーカーのサイトを調べてみたら、なんと、このリュックサックは、

「男女兼用」

なのだそうです。まあ、リュックに男性用・女性用があるというのも(子ども用を別にしたら)聞いたことはありませんが、それはさておき「商品名」が、

「逆さまからでも読める」

ということと、

「男性でも女性でも使える」

ということに、何か「共通性」を感じました。

(2018、12、4)

2018年12月 5日 20:05 | コメント (0)

新・ことば事情

7019「聞く耳を持たなかった」

11月30日、秋篠宮さまが53歳の誕生日を迎えられました。それに関して、この日の日本テレビの「ストレイトニュース」で、11月22日に収録されたコメントが放送されました。その際に、秋篠宮さまは、

「大嘗祭は『国費(宮廷費)』ではなく、宮家の『私費(内廷費)』で賄うべきだ」

という意見を宮内庁長官に言ったが、宮内庁(長官)は、

「聞く耳を持たなかった」

と、かなり厳しい言葉を使って話されていました。

それをニュース原稿で伝えた、30歳前後の男性アナウンサーがこの言葉を、

「キ/クミミヲモタ\ナカッタ」

と、「コンパウンド」して「アクセントの山が1つ」で読んでいたのが気になりました。これは、

「キ/クミミ\ヲ・モ/タ\ナカッタ」

と、「2語」に分けて「アクセントの山を2つ」にして読むべきでしょう。

コンパウンドすると、まるで、

「競走馬の名前」

のように聞こえました。

この辺は、注意したいところですね。

(2018、12、3)

2018年12月 4日 18:25 | コメント (0)

新・ことば事情

7018「過活動膀胱」

先日、テレビを見ていたら、聞き慣れない言葉が飛び込んできました。

「カカツドウボウコウ」

という言葉です。コマーシャルなんですけどね。おそらく、

「過活動膀胱」

と漢字で書くのでしょう。これはつまり簡単に言うと、

「尿漏れ」

のことなのではないでしょうか?でもやっぱり恥ずかしいから、こういう硬い言葉を使うのかな?と思いました。

ネット検索してみると、もう10年も前(2008年2月2日)の講演会の記録で、

室井卓之・関西医科大学附属滝井病院泌尿器科部長(当時)が、こう話しています。

「きょうは『男女ともに見られる尿漏れ、頻尿』と題してお話をしますが、尿もれ(尿失禁)と頻尿とは実はほとんど同じものです。そこに新しく2000年頃から、概念が少し変わってきて『過活動膀胱』という言葉が新聞や雑誌等でたくさん使われるようになってきました。そのあたりをご理解いただくために話をいたします。」

そうなんですか。この講演のさらに10年近く前から使われ始めていた言葉なんですね。そして「過活動膀胱とは」として、

「尿意切迫感(おしっこに行きたいと思ったときに漏れそうになること)、頻尿、尿もれ、こういう状態をひっくるめて『過活動膀胱』と言います。過活動膀胱とは、尿意切迫感があり頻尿があり尿もれがある。切迫性尿失禁は該当しますが、腹圧性尿失禁は違います。」

と書かれていました。

(2018、12、3)

2018年12月 3日 18:22 | コメント (0)

新・ことば事情

7017「『満』か『目』か」

11月30日の「ミヤネ屋」で、この日、53歳のお誕生日を迎えられた秋篠宮殿下のご発言に関連した話題をお伝えしました。その中で、ディレクターから質問がありました。

「過去のVTRからそのまま引っ張って来たテロップでは、眞子さまが子どもの頃の映像に、

『3歳7か月』

と出ているが、誕生日から計算すると、

『3歳6か月と〇日』

なので、『満』で言うと、

『3歳6か月』

なのではないか?『3歳7か月』とすると『3歳と7か月目』となって、

『満年齢ではない』

のではないか?」

というものでした。

たしかにその通りです。しかし、この場合「満年齢」で気になるのは、

「満何歳か」

であり「〇か月」のほうは、それほど気にしていないので、「目」で勘定してもいいのではないか?と答えました。

この日の放送では、これまで通り、

「3歳7か月(目)」

にしました。(目)は付けませんでしたが。

(2018、11、30)

2018年12月 3日 18:20 | コメント (0)

新・ことば事情

7016「首位につけて」

スキージャンプ男子のワールドカップ第5戦で、

「小林陵侑選手(22)選手」

が、今季3勝目を挙げたというニュースを、12月3日お昼の日本テレビの「ストレイトニュース」で報じていました。すごいですね、あまり注目していない間に、もう3勝目!

その際に、アナウンサーが読んだ原稿が、

「1回目で首位につけて迎えた2回目」

というものでしたが、これに違和感が。

「首位」

の場合は「つけて」ではなく、

「(首位に)立って」

なのではないでしょうか?「つけて」は、

「2位以下の順位の場合」

だと思うのですが、いかがでしょうか?

もちろん原稿を書いた記者・デスクの責任が大きいですが、意味を考えたら、そうなるはずです。

(2018、12、3)

2018年12月 3日 18:13 | コメント (0)

新・ことば事情

7015「証人のアクセント」

12月3日、報道フロアで流れて来た他局のニュース。裁判か何かの中継で、女性記者が伝えています。聞くとはなしに聞いていたら、

「ショーニンとして出廷する予定で」

という文言が。この「ショーニン」のアクセントが、

「ショ\ーニン」

という「頭高アクセント」だったのです。これだと、

「商人(ショ\ーニン)」

になってしまいます。「商(売)人」を裁判に呼ぶこともあるでしょうが、その「職種」をニュースで言うことは、まずありません。裁判ですから、普通は、

「ショ/ーニン(証人)」

が出廷するものと思われます。

アクセントが違うと、意味まで変わってくる一例でした。

(2018、12、3)

2018年12月 3日 18:12 | コメント (0)

新・ことば事情

7014「ミリリットルの表記」

容積の単位の表記で、「リットル」が、

「L」=ブロック体・大文字

であるのは、かなり普及したようです。私たちが子どもの頃に学校や家庭で学んだのは、

「ℓ」=筆記体・小文字

でしたが。

ところで、その「リットル」の「1000分の1」の単位である、

「ミリリットル」

の場合は、昔は「ℓ」と同じく、

「㎖」=筆記体・小文字のみ

でしたが、その後、

「ml」=共にブロック体・小文字のみ

となり、何と現在は、

「mL」=共にブロック体・小文字と大文字

となっているそうなんです。「m」が「小文字」なのは、

「大文字の『M』だと『メガ』になってしまうため」

だと思われます。「G(ギガ)」とかもありますね。

いろんな飲み物などの容器をチェックしてみたところ、

*「ml」=ブロック体・小文字のみ

・コカ・コーラ「コカ・コーラ」「爽健美茶」「ジョージア・ヨーロピアン香るブラック」

「レモン&ビタミン」

・明治乳業「おいしい牛乳」

・SUNTRY(サントリー)「冬の柚子チューハイ」

・CYOYA(チョーヤ)「ウメッシュ・ノンアルコール」

・ヤマキ「そうめんつゆ」

・サントリー「伊右衛門」「伊右衛門・特茶」「伊右衛門・ブレンド麦茶」「伊右衛門・玄米茶」「黒烏龍茶」「烏龍茶」「特茶・ジャスミン」

・アサヒ飲料「おいしい水・天然水」「WILKINSON」(炭酸水)

・リプトン「ミルクティー」

・大塚食品「SINVION(シンビーノ)」

・「レッドブル」

・キリンビバレッジ「生茶」「午後の紅茶・おいしい無糖」「Volvic」(1,500ml)

・「北アルプス発 飛騨の水」

・サッポロビール

*「mℓ」=ブロック体・小文字と、筆記体・小文字

・キリンビール「淡麗生」

・アサヒビール「スタイルバランス」(ノンアルコールビール)

・サントリー「プレミアム・モルツ」

・サントリー「冬道楽」

・サントリー「オールフリー」(ノンアルコールビール)

(・キリンビール・アサヒビール・サントリービール)

・旭酒造「獺祭」

*「mL」=ブロック体・小文字と、ブロック体・大文字

・アンメルツ(中国向け)

・クリスタルガイザー(CRYSTAL GEYZER)

・サトウ製薬「ユンケルローヤルD2」

・千寿製薬「アイファガン」(目薬)

・参天製薬「ジクアス」(目薬)

・「タプロスミニ点眼液」

・資生堂「DEO24 Ag MEN」(制汗スプレー)

・トップバリュ「入れ歯洗浄剤」(水150mL)

*「ml」(ブロック体・小文字と、ブロック体のような筆記体・小文字=「l」は「ℓ」ではなく、下がはねた筆記体)

・キリンビバレッジ「アルカリイオンの水」2000ml

・伊藤園「健康焙煎 そば茶 カフェインゼロ」

・えひめ飲料「POM 塩と みかん」

*その他  

・コカ・コーラ「綾鷹 茶葉のあまみ」=2リットル、100ml当たり

・アサヒ飲料「WANDA極BLACK」=285g、100g当たり

・セブン-イレブン「天然水」=2リットル、2L

・サントリー「置く大山の天然水」=2ℓ

・「財宝」(温泉水)=内容量は「500㎖」と筆記体だが、栄養成分表示は「100ml当たり」「硬度4mg/L」とブロック体の小文字と大文字L。

といったところでした。

どうも、「薬品会社関連のもの」は「mL」を使っているようですね。

飲料では「ソフトドリンク系」と「ビール」では「サッポロビール」だけは「ブロック体・小文字」の「ml」、残りの「キリン・アサヒ・サントリー」ビールは、「mℓ」(ブロック体・小文字と、筆記体・小文字)でした。ただ「ブロック体の小文字のm」は、「筆記体」なのか「ブロック体」なのか、よくわからない感じでした。「筆記体」に見えないこともありません。

放送での各社の表記の実態については、今度の新聞用語懇談会放送分科会で、各社に伺ってくる予定です。

ちなみに、JALとANAのパイロット・副操縦士の酒気帯び問題関係で、11月17日の日本テレビお昼の「ストレイトニュース」は「mℓ」(小文字のブロック体+筆記体)、同じ日の「ミヤネ屋」内の通称「250ニュース」では「ml」(共に小文字のブロック体)と、異なる表記でした。

(2018、12、3)

2018年12月 3日 18:11 | コメント (0)

新・ことば事情

7013「なぬ?」

「週刊文春」11月30日号の町山智浩さんのコラム「言霊USA第457回」を読んでいたら、挿し絵の澤井健画伯が描いた絵が、トランプ大統領がテレビ画面の中で、

「私は、皆さんの医療保険を守る!!」

と言っていて、それを聞いたオバマ前・大統領が一言、

「なぬ?」

と言っているものでした。

そりゃあ、そうでしょう、この前の大統領選挙で、

「民主党のオバマ前・大統領が作った、医療費の国民皆保険制度はダメだ、全部やめて、もっと良い制度を作る!」

と主張して、トランプ候補は大統領に当選したのですから。

それからたった2年で、「ダメだから全部やめる!」と言っていた制度を、

「守る!」

と。「開いた口が塞がらない」とは、このことを言うのでしょう。恥知らずなウソつきですね。(その意味では日米は協調が取れていると言えるでしょう。)

ところで、なんか懐かしい響きの「なぬ?」という言葉。「ソルティー・シュガー」のコミックフォークソング「走れコータロー」の中でも出て来たなあ。カタカナで、

「ナヌ?」

だったのでは?「鼻血ブー」「アサー」のギャグ(?)で有名な「谷岡ヤスジさん」(1999年、56歳で没)の漫画でも、よく「ナヌ!?」が出て来たような気がしますし、「クレイジーキャッツ」の「ハナ肇さん」あたりも、よく「ナヌ?」と言っていたような記憶が。いずれも、

「1970年代」

ですよねえ。

ところでこの「なぬ?」の意味は、

「なに?」

なのかな?でも「なに?」ならば、漢字で、

「何?」

と書くのではないかな?と思い、ちょっと考えてハタと膝を打ちました。

「なぬ?」は、「なに?」ではなく、

「なにを?」

「縮まった形である」のだと気付いたのです!

まあしかし、大阪人なら「なぬ?」ではなく、

「どの口でそんなこと言うねん、この口か!この口か!!!」

と言うように思いますが・・・。

それにしてもこんなこと、考えもしなかったなあ。

もうそろそろ師走という時に、一体何を考えてるんだろうなあ、俺。

(2018、11、29)

2018年11月29日 17:44 | コメント (0)

新・ことば事情

7012「ご利用いたす」

けさ、通勤電車(京阪電車)に乗っていたら、こんなアナウンスが。

「現在、京橋駅では、中央トイレの改修工事を行っているため、中央トイレはご利用いたすことができません。ご面倒をおかけしますが、ご了承ください。」

左様でござるか。

「ご利用いたすことができません」

とは、「敬語のつもり」なのでしょうか?正しくは、

「ご利用になることができません」

「ご利用いただくことができません」

「ご利用になれません」

「ご利用いただけません」

でしょうね。混ざっちゃったのかな?混交表現かな。

普段使わない言葉で、丁寧な感じの言葉を使ってみた、ということで、

「ハイ、間違い!」

という例でした。

(2018、11、29)

2018年11月29日 17:43 | コメント (0)

新・ことば事情

7011「『2ケタの勝ち星』のアクセント」

大相撲九州場所は、小結・貴景勝の初優勝で幕を閉じました。

その千秋楽のNHKの中継で、男性アナウンサーが、元大関の琴奨菊が、

「2桁の勝ち星」

を挙げたことを伝える際に、アクセントが、

「フ/タケタノカチ\ボシ」

と「コンパウンド」して(アクセントの山が1つで)話しているのを聞いて、違和感がありました。これだとまるで、

「競馬の馬の名前」

のようです。「固有名詞」ならば、多少長くてもコンパウンドしたように読むことはあります。しかしこれは、

「フ/タ\ケタノ・カ/チ\ボシ」

「2語」に区切って、それぞれ「中高アクセント」で読むべきではないか?と、私は思うわけですね。

『NHK日本語発音アクセント新辞典』で「2ケタ」を引いたところ、

「(フ)タ\ケタ」(私の表記の仕方だと「フ/タ\ケタ」)

と、最初の「フ」は「点線の〇」で囲まれていて「母音の無声化」が起こることを示し「タ」にアクセントの山があると記してあり、それ以外のアクセントは記されていません。

特定の言葉をよく使う人たちには「コンパウンド」が起こり、

「アクセントの山が1つになる」「なだらかな稜線の山のように、ひとつながりになる」

ということは、知っていますが、これは、「どうなのかなあ・・・」と思いました。

(2018、11、29)

2018年11月29日 17:39 | コメント (0)
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