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『道浦TIME』

新・読書日記 2019_100

『私たちが最前線キャスターです。』(日本テレビ アナウンス室編、日本テレビ放送網:1991、6、24)

読売テレビは、ことし9月に新社屋に引っ越しする。ところが、何と新社屋には「図書室」がないのだ。ということで、今の図書室にある本を、社員に無料で譲渡している。自分で持って帰ること、古本屋に転売しないことが条件。というわけで、貴重な本や興味がありそうな本を、わけてもらってきました。そのうちの一冊がこれ。

1991年、今から28年前の、日本テレビの「女性アナウンサー」たちが勢揃い。このうち何人かは、今、用語懇談会でご一緒させて頂いている。いや28年前だから、若いのは当たり前だが・・・まだ「バブルの香り」のする時期、コメントとかがね、結構「上から目線」なのでビックリ。当時は「上から目線」なんて言葉は、まだなかっただろうけど。ご本人がこれを読んだら、赤面すること間違いなし!じゃないかなあ、他人が読んでも「うっわあ~・・・・」って思うもの。

今の時代じゃ出せない貴重な一冊。これを捨てるのはもったいないです。貴重な資料です。


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(2019、7、16読了)

2019年7月19日 17:54 | コメント (0)

新・読書日記 2019_099

『テレビドラマでわかる平成社会風俗史』(影山貴彦、実業之日本社:2019、7、10)

著者の影山さんは、元・毎日放送のディレクターで同志社女子大学の教授。私より1つ年下で大学の1年後輩だが、1年前に初めてお会いして一緒に飲んだ、という関係。その後フェイスブックなどではご活躍の様子を拝見しているが、この度、このような本を出されたということで、さっそく買って読んでみた。

「平成」という時代30年あまりを、「テレビドラマ」を背骨として読み解いていく一冊。新書ですし200ページ足らずなので、それほど深くは突っ込んでいない。それよりも「通史」として「平成全体の流れ」を捉えている一冊で、「そういえば、そうだったよなあ」と時代の流れがわかる一冊。

私が思うに、大きな変換点に立つ番組は、1996年のフジテレビ「ロングバケーション」。木村拓哉と山口智子の主演。実はこの番組では「電話」がまだ「イエデン」、つまり家にある「固定電話」で、「携帯電話」は使われていない。留守番電話に録音したものの、聞かれていなくて「すれ違い」が生じるということが、話の大きなポイントとして使われている。今では考えられない。いや、地下街に入っていたり、「電源が切られているか、電波の届かない範囲にいる」等のケースはあるので、表現方法が変わっただけかも。しかし、我々の身の回りの「生活道具」の変化が、ドラマにも大きな影響を与えるという意味で、「ロングバケーション」は「昭和」のドラマであったと、私は考えている。本書ではそういったあたりにもチラッと触れているが、びっくりしたのは最新の「3年A組」や「私、定時に帰ります」についてまで書かれている点だ。もう「週刊誌」感覚の最新情報である。もちろん、見たことがない番組もあったが、大体はわかった。

1か所だけ誤植。51ぺ―ジ、グルメドラマで、料理のプロを目指す若者の・・・

×「修行」→〇「修業」

でしょうね。「職業」だから。ぜひ重版をかけて、修正してくださいね!


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(2019、7、10読了)

2019年7月18日 12:00 | コメント (0)

新・読書日記 2019_098

『町山智浩・春日太一の日本映画講義~時代劇編』(町山智浩・春日太一、河出新書:2019、6、30)

「時代劇」はあまり興味がないので、ここに紹介された映画・テレビドラマ「子連れ狼」「宮本武蔵」など、見たことがないものがほとんどだったが、「見たい!」と強く思った。

この本で2人が語り合う膨大な量の「点」としての知識は、深く作品に潜り込んで「線」となり、それが時代を超えて繋がり横に広がって「面」を構成していき、新しい見方が生まれる。その典型例だと思う。

特に、俳優はもちろんのこと、監督、カメラマン、照明さんなどのスタッフの「人物」や、当時の映画会社の経営陣や会社の経営状況に至るまでをよく知り、その人間関係が作品に及ぼした影響まで考えて作品を分析するあたりは、「ふーむ」と唸らざるを得ない。

それにしても春日太一さん、「キネマ旬報」を「全巻」、家に持っているって、プロとは言え、スゴすぎる!


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(2019、7、16読了)

2019年7月17日 18:00 | コメント (0)

新・読書日記 2019_097

『なぜなに日本語もっと』関根健一、三省堂:2019、6、30)

ことし3月末まで「読売新聞」紙上で連載された「言葉のコラム」をまとめたもの。著者の関根健一さんから贈呈していただきました。ありがとうございます!

見開きで「1語」を取り上げ、右は新聞紙上に載ったもの、左はさらに詳しい解説などでウェブにも載ったものですが、コンパクトにまとまっていて読みやすい。新聞の記事は、これまでずっと切り抜いてスクラップしていました。

この中で「ほう、そうだったのか!」と勉強になったものを、いくつかご紹介します。

*「立派な犯罪」は「犯罪用件を満たしている」という意味の「立派」という意味なので、使っちゃダメな表現ではない。(43ページ)

*「やぶさかではない」の「やぶなか」は「吝か」と書いて「ケチ」の意味。(91ページ)

*「表舞台」の反対語は「裏舞台」ではない、「舞台裏」である。たしかに!(114ページ)

*最近「自分事」という言葉が生まれて来た。やっぱり!(223ページ)

*「ハッシュタグ」の「ハッシュ」は「シャープ」じゃない...けど...。(262ページ)

*最近「がっつり」「ほっこり」「まったり」のような「〇っ〇り」の形の言葉を、よく見かける。たしかに!(290~291ページ)

*「斉唱」は、一人では歌えない(306ページ)

*「太宰府」=市の名前や天満宮の名前。「大宰府」=昔の役所の名前や史跡の名前。知らなかった!(349ページ)

*「奥の手」というのは「左手」のこと!これも知らんかったあ!(364ページ)

勉強になりますよ!


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(2019、7、7読了)

2019年7月15日 19:13 | コメント (0)

新・読書日記 2019_096

『なぜ共働きも専業もしんどいのか~主婦がいないと回らない構造』(中野円佳、PHP新書:2019、6、28)

著者は、1984年生まれ。東大大学院卒で日本経済新聞・元記者。2児の母で、駐在員の妻としてシンガポールで暮らす。超エリート妻ですね。なかなかその体験は貴重だと思うけれど、どうしても「一般の多くの女性とは、ちょっと条件が違うよね...」という目で見てしまう。世界的には、そういったバリバリのキャリアウーマンで子育てもして、という人もいるのかもしれないけど、日本ではなかなか・・・というところ。

それでも、著者が日本に住んでいるならともかく「シンガポール在住」って・・・何かちょっとなあ・・・。

日本は「主婦」がいないと回らない構造になっているから、働く女性はしんどい。そりゃそうですよね。「家事労働」の価値をもっと認めていかないと。シンガポールとか東南アジアだと、ハウスキーパーを雇ったりするんでしょうからね。それが、日本になじむかと言うと...それに、なじむかどうかも、そうだけど、払えないよね、そのお金。ハア・・・・。


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(2019、7、1読了)

2019年7月15日 19:12 | コメント (0)

新・読書日記 2019_095

『イラストでわかる!クラシックの楽しみ方』(中川右介、イラスト・ショス・たこ、SBビジュアル新書:2019、4、15第1刷)

『クラシックジャーナル』編集長の著者が、素人にでもわかりやすい「クラシック音楽入門」の本を、「ショス・たこ」さん(「ショスタコービッチ」から採ったペンネームなのでしょうね)のイラストと共に解説。実際、とてもわかりやすい本。

現在、演奏されるクラシックの曲の8割は、何とたった50人の作曲家の手によるものだそう。この本では、そのうち42人の作曲家について、イラスト付きでその生涯と曲をコンパクトに説明。1人の作曲家の生涯を「見開き2ページ」のイラストで、まるで、

「人生ゲーム」

のように簡単にまとめてあるのが、わかりやすい。

また、中川さんお薦めの「その作曲家ベスト5」の作品も参考になる。

クラシックに詳しい人も、そうでない人も一読の価値があります。中学生ぐらいから読めますよ。


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(2019、6、30読了)

2019年7月15日 19:09 | コメント (0)

新・読書日記 2019_094

『平成史』(片山杜秀・佐藤優、小学館文庫:2019、5、7)

30年余り続いた「平成」が予定通りつつがなく終了し、時代は「令和」に変わったが、もう慣れちゃったね。

この文庫本は「平成」が終わってすぐの「5月7日」に出ている。もう週刊誌並みのスピードです。単行本は「去年4月」に出ているので、その後の「平成の最後の1年余」が欠けていたのだが、文庫版では「平成最後の年の分」も付け加えられ、まさに「完全版」と言えるだろう。この一冊で「平成」が分かると思う。

「知の巨人」2人が、「平成」を、最初は5年ごとに、その後現在に近付いて来たら2~3年ごとに輪切りにして、分析していくという形の本書。

  1. バブル崩壊と55年体制の終焉(1989-1994)

  2. オウム真理教がいざなう千年に一度の大世紀末(1995-1999)

  3. 小泉劇場、熱狂の果てに(2000-2005)

  4. 「美しい国」に住む絶望のワーキングプアたち(2006-2008)

  5. 「3・11」は日本人を変えたのか(2009-2012)

  6. 返って来た安倍晋三、そして戦後70年(2013-2015)

  7. 天皇は何と戦っていたのか(2016-2018)

そして、「文庫版新章」として「平成が終わった日」が加わっている。佐藤さんの「あとがき」は、まさに「平成が終わった日=4月30日」に書かれているのだから、その徹底ぶりには恐れ入る。リアルタイムだ。

対談部分も勉強になるが、そこに出て来た出来事などを、章末ごとに詳しく解説してくれているのも良い。

【佐藤】「民主主義の意思決定には時間がかかる。でも現在はその時間の経過に耐えられない。だから意思決定に時間をかけない独裁体制を求めてしまう。そしてそれが世界のトレンドになりつつある。日本でも安倍政権に独裁に近い権力を与えなければならないと考えるようになった。安倍一強時代は、国民の集合的無意識が成り立たせているのです」

【片山】「デモクラシーの崩壊、議会制民主主義の機能不全ですね。」

こんなにズバッと、本質を言い当てた言葉があるだろうか。

佐藤氏は、刑務所で確定死刑囚・坂口弘氏と"交流"があった、という。その坂口氏の2005年に作った歌(短歌)の中に、こんなのがあったと言う。

「七月を<ナナガツ>と読む 若き女(ひと)の放送が 気にかかるかな」

この「若き女」って「赤江珠緒さん」ではないかな?と思いました。

また、巻末には佐藤さんが推す「平成ブックリスト50」が!その50冊のうち、私は15冊読んでいた。「平成史シネマ&ドラマリスト300」もあって、30の内私は10見ていた。まずまずか。同時代人として。

その最後に挙がっていたのは、天海祐希主演で、日テレで2005年に放送されたドラマ『女王の教室』だ。実はこのところ、このドラマの一場面をSNG上でよく見かけるのだ。

というのは「女王」である天海祐希の"あのセリフ"が、現在を予言しているかのようだからだ。それは、こんなセリフ。

『いい加減、目覚めなさい。日本という国は、そういう特権階級の人たちが、楽しく幸せに暮らせるように、あなたたち凡人が安い給料で働き、高い税金を払うことで成り立っているんです。そういう特権階級の人たちが、あなたたちに何を望んでいるか知っている?

今のまま、ずーっと愚かでいてくれれば良いの。世の中の仕組みや、不公平なんかに気付かず、テレビや漫画でもボーッと見て何も考えず、会社に入ったら上司の言うことをおとなしく聞いて、戦争が始まったら真っ先に危険な所に行って戦ってくれば良いの。』

・・・・。当時は荒唐無稽に思えたこのセリフだが、今、聞いてみると、ぞっとするね。


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(2019、6、16読了)

2019年7月15日 19:07 | コメント (0)

新・ことば事情

7191「無化調」

ことし2月に『三省堂国語辞典』の編纂者・飯間浩明さんが、千原兄弟のせいじさんと「異種格闘技的トークショー」を大阪で開いたので、聞きに行きました。その時に出た話で、飯間さんがいつも行っている街中での「ワードハンティング」に引っかかった言葉に「ムテンカ・ムカチョウ」

という言葉があったというのです。私は全然知らなかった言葉です。これは、

「無添加・無化調」

つまり、

「無添加・無化学調味料」=「化学調味料を使っていない」

ということを「ウリ」にしている店だということで、東京でも大阪でもこの看板を目にしたことがあるそうです。

そうこうしていると、そのすぐあと(2月)に開かれた新聞用語懇談会放送分科会で、朝日放送テレビの委員から、

「『化学調味料』という言葉をどう扱っているでしょうか?」

という質問が出ました。

「化学調味料」という発言が生放送でゲストや出演者からあった場合、ABC(朝日放送テレビ)では、社員アナウンサーが速やかに、

「『うま味調味料』のことですね」

と一言、はさんでいるそうです。その会議での各社の意見は、以下の通りです。

(NHK)うちは(スポンサーが付かないので)その心配はない。少し調べたが、「味の素」などが中心の業界団体も最初は「日本化学調味料工業協会」だったのが、1985年に「日本うま味調味料協会」に名称変更した。https://www.umamikyo.gr.jp/ideas/idea.html

1990年に「日本標準商品分類」(現・総務省管轄)]が、1993年に「計量法」(現・経済産業省管轄)が、2002年には「日本標準産業分類」(総務省管轄)が「うま味調味料」の表記を採用し、現在では各種法令等もこの表記を採用している。

「きょうの料理」という番組では「うま味調味料」と表現すると決めている。ただ「化学調味料」という表現を使わざるを得ない場合もある。その場合には「化学」を取って単に「調味料」だけにしていることも。

(日本テレビ)スポンサーが重要なので、「化学調味料」という言葉は使わないように、毎年1回は注意喚起をしている。タレントが口にしてしまったら、マネジャーを通して注意してもらう。しかし伝わらないこともあるが・・・。

(TBS)ルールとして「化学調味料」は「うま味調味料」に言い換える。生放送のスタジオで言ってしまったら、すぐフォローする。「言い換え」は、明文化はされていない。

(フジテレビ)「化学調味料」という言葉は、使ってはいない。しかし生中継でラーメン店の店主が言ってしまうとかの場合の「フォロー」までは決めていなかったので、「うま味調味料のことですね」というフォローの仕方は参考になった。

(テレビ朝日)「うま味調味料」に言い換える。これは「ハンドブック」に1項目立てて載せている。たとえ言い換えても「うま味調味料を使っていないので安全」「うま味調味料を使わないのがウリ」などの表現もNG。ラーメン店店主が言ってしまった場合は、アナウンサーがフォローするように言っている。

(テレビ東京)2015年に「化学調味朗」と放送に出てしまったことがあり、2017年に系列各局に「『うま味調味料』という表現の使用のお願い」という資料を配布した。ゲストが言ったり、お店の人が言ってしまった場合にはフォローする。

(テレビ大阪)系列局のみならず、グループ以外の制作会社にも資料を配った。

(毎日放送)厳しい研修を受けたことがある。お店の人が「化学調味料、使ってないから」と原稿に出て来たのを、そのまま読んでしまったアナウンサーがいた。

(関西テレビ)うちはまだ、そういう例はない。「味の素」「ハイミー」という商品名は「うまみ調味料」に言い換えることになっているが「化学調味料はダメ」という意識はなかった。

(読売テレビ)関西ローカル番組で、アナウンサーがVTRの中で「化学調味料」と言ったのを家でテレビを見ていて気付いたが、特におとがめはなかったようだ。

(読売テレビ)報道の原稿データベースで調べてみたところ、過去10年で5回「化学調味料」が出て来た(2011年=1回、12年=1回、15=2回、18年=1回)。その全てが「化学調味料は使わずに作っています」という文脈だった。

(読売テレビ)つい先日、「三省堂国語辞典」の編集者・飯間浩明さんのトークライブに行ったところ、飯間さんの街中での「ワードハンティング」に引っかかった言葉に「ムテンカ・ムカチョウ」という言葉があったという。これは「無添加・無化調」、つまり「化学調味料を使っていない」ということを「ウリ」にしている店だということで、東京でも大阪でもこの看板を目にしたことがあるという。

(WOWOW)「ラーメン業界」では「無化調」は当たり前の言葉。店の人が「ウチは無化調だから」と言うので気を付けないといけない。「地上波番組」では使っていないが、「インターネットテレビ番組」では「無化調」は、バンバン出て来ている。

(共同通信)「化学調味料」がダメというのは「記者ハンドブック」には記載していないが、1990年代半ばから「うま味調味料」という表現にしている。「味の素」は「商品名だからダメ」というのは載せている。

(ABC)今回は、すぐに「うま味調味料」と対応すればよかったのだが、すぐにはフォローできず、同じ番組の後の方で「先ほど番組内で『化学調味料』と言ったのは『うま味調味料』のことでした。失礼しました」と訂正を入れたところ、メーカーのほうから「そこまで丁寧に繰り返して『化学調味料』と言わなくても。」と言われた・・・。

(読売テレビ)「特定商品名」ということで言うと、うちも先日「油性マジックが落ちる」というシャワーヘッドを紹介した。放送前に「マジック」は商品名なので「油性ペン」に直したが、ディレクターは「『マジックインキ』は特定商品名だと知っていたが、『マジック』は使ってもいいと思っていた」と話していた・・・。

というような意見交換がありました。

実は、これに先立つ2年前に、秋田で開かれた新聞用語懇談会春季合同総会でも、同じような質問がテレビ大阪の委員から出ていました。

『先日番組で「化学調味料」という表現を使ったら「日本うま味調味料協会」から「『化学調味料』は使わないように」と抗議を受けた。1990年ごろに「味の素」が「化学調味料」を「うま味調味料」に表記を変えたようだが、この件で抗議を受けたりした社はありますか?』

というもので、これに対する各社の意見は、以下の通りでした。

(毎日放送)生放送のインタビューなどで店の人などが「化学調味料で、舌がザラザラする」などと言ってしまうこともあるのでは?

(読売新聞)1995年2月に「×化学調味料→○うま味調味料」とした。これは、1995年1月1日施行の「統計法」の規則の「表記変更」に伴うもの。

(新聞協会・用語コンサルタント)その変更の文章は、当時、私が書いた。

(共同通信)1996年1月16日付で加盟社に「1996年2月1日から、『化学調味料』→『うま味調味料』に変更します」と連絡した。理由は(1)「統計法」規則の表記変更(2)放送界では「うま味調味料」が定着しているから。また業界団体は「日本うま味調味料協会」で「うま味調味料」という表記を用いている。『共同通信記者ハンドブック・第13版』では「特定商品名の言い換え例」(593ページ)として「味の素→うま味調味料」となっている。

(テレビ朝日)報道記者からデスクになった1998年以降ずっと「×化学調味料→○うま味調味料」だった。しかし情報系の生番組(ワイドショー)で、コメンテーターが、「これ、化学調味料を使ってないから、おいしいね」などと、褒めるつもりで言ってしまったりすることはある。そういう場合は番組内で「お詫び・訂正」をする。

私は30数年前の入社当初から、放送では、

×「化学調味料」→○「うま味調味料」

とする、と教わった覚えがあるのですが。

以下、「日本うま味調味料協会」のサイトより抜粋です。

~「化学調味料無添加」についての協会の考え~

「化学調味料」という用語は、昭和30年代に料理番組等で特定の商品名と区別するために使われ始めましたが、現在では、JAS法など行政上の定義は存在せず、不明確な用語になっています。協会では「化学調味料不使用(無添加)」表示は、あやふやな用語で、皆様に誤ったイメージを抱かせる表示として問題意識を持っています。

また、皆様に正確な情報を伝え、適切な商品選択に役立てることを目的とした食品関連法規の精神・趣旨にも反していると考えます。

で、そうこうしていたら先週、飯間さんのように私も「無添加・無化調」を見つけてしまいました!

大阪の堺筋本町。これがそうです!

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もしかしたら、「無化調」は、ことしの「流行語大賞」になるかも?

(2019、7、10)

2019年7月11日 17:41

新・ことば事情

7190「『謎』の語源」

またまた急に、突然、思いつきました。

「謎(なぞ)」

という言葉の語源は、

「な(何)」+「そ(それ)」

ではないか?と。

どうなんでしょうねえ???

と、ことし(2019年)1月31日に書いてほったらかしになっていました。

改めて『広辞苑』を引いてみたら、何とそこに「解答」が書いてあるではないですか!

「なぞ(謎)」(「何ぞ」の意)

あ、「半分、当たり」だ!

「な」=「何」

は当たっていたけど「ぞ=それ」は間違いで、

「ぞ」=「強め」の「ぞ」

だったんですね!

最初から、辞書を引けば良かった!!

(2019、7、10)

2019年7月10日 18:08 | コメント (0)

新・読書日記 2019_093

『限界のタワーマンション』(榊淳司、集英社新書:2019、6、22)

雨後の竹の子のように立ち並ぶバベルの塔のような超高層マンション。東京では、関西以上にもっとすごい勢いの様だ。武蔵小杉とかね。

でも、当然心配なのは、新築の時はいいけど、あんなに高いビルの大規模補修工事はどうするの?という問題、一番上までは足場が組めないから、上の方はゴンドラでの作業になるんでしょうけど、それで十分なのか?

本書では、1回目の大規模補修工事まではまだしも、その10~15年後に来る「第2回大規模補修工事」がポイントだと。多くの超高層マンションの住人は、その工事の費用を負担できなくなるのではないか?と指摘する。確かに新築の時入居時は、大規模補修工事費なんて「まだ先のことだし」と思っているだろうし、そういった費用が低い方が人気だろう。しかし、それが10年後15年後に「あだ」となって返って来る。うーん、大丈夫かなあ、みんな。心配・・・。


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(2019、6、21読了)

2019年7月 9日 18:08 | コメント (0)
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