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『道浦TIME』

新・読書日記 2018_059

『標準語史と方言』(真田信治、ひつじ書房:2018、3、9)

2018読書日記058『関西弁事典』(真田信治監修、ひつじ書房)にも書きましたが、この本の著者・真田信治先生は、20年ほど前に、大阪大学の大学院で半年間、受託研究員として学ばせていただいた恩師であります。その先生の本を贈呈して頂きました。感想文を書くのが遅くなりすみません。

この本の後半には、2003年に出た私の初めての著書『「ことば葉の雑学」放送局』(PHP文庫)に「解説」として真田先生に書いていただいた文章も収録されているのです!それで贈ってくださったのですね。

先生の「標準語と方言」について書かれた論文や掌編など、こんな言い方は妥当かどうかわかりませんが、

「高級な反物の端切れを集めた珠玉の小品集」

のような感じ。それぞれの文章は短いので、読みやすい。真田先生の世界への「入門編」的に読むのも良いかもしれません。


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(2018、4、23読了)

2018年5月 6日 13:26 | コメント (0)

新・読書日記 2018_060

『2018高校サッカー年鑑』(全国高等学校体育連盟サッカー専門部編、講談社:2018、2、9)

サッカー関係の雑誌で、毎年この「高校サッカー年鑑」だけは必ず買うようにしています。そして、母校のサッカー部の過去1年の活躍を、小さな文字のトーナメント表を見て確認しています...それだけでなく全体的に眺めて過去1年の高校サッカーの動きを確認しています。そしてまた本棚にズラッと並べるのでした。

講談社はほんとに毎年この年鑑を出してくれて、えらいと思います。ありがとう!


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(2018、4、25読了)

2018年5月 5日 20:44 | コメント (0)

新・読書日記 2018_058

『関西弁事典』(真田信治監修、ひつじ書房:2018、3、28)

実は私もこの事典、全500ページほどの中に「放送における関西弁」というタイトルで2ページほど書いています。60人ほどいる著者の中の一人です。監修の真田信治先生に頼まれて2年ぐらい前に書きました。3年前かな。真田先生は20年ほど前に、大阪大学の大学院で半年間、受託研究員として学ばせていただいたときの恩師であります。本はいつ出るのかな、いつ出るのかなとずーっと思っていて、ようやく出ました。パチパチパチ!辞典ですから高いです。6200円!そんなに部数も出ていないでしょう。1冊頂きました。じっくり読んでみたいと思います。皆さんもぜひ図書館などで読んでください。

辞書、事典と言っても「読む事典」です。巻末に過去の偉大な研究者の紹介や、アクセントや用語解説なども、ある大変親切で、なおかつ興味深い事典なのであります!


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(2018、4、19読了)

2018年5月 5日 13:23 | コメント (0)

新・読書日記 2018_057

『焔』(星野智幸、新潮社:2018,1、30)

このところ何冊か読んだ星野さんに作品。短編集。特にこの前読んだ「相撲」に関する本

『のこった~もう、相撲ファンを引退しない』(ころから)=「2018読書日記010」が良かったので、この本も購入。なかなか表紙のデザインもいいんです。きらきらと燃えているような色紙ような色で、燃え上がる「焔」という文字が記されている。

掲載された9つの短編小説は「連作」はなく、別々の雑誌に掲載されたものなのだが、それぞれの短編の間に単行本で新たに「つなぎ」になる文章を見開き2ページほどで挟み込み、それがまた一つの話になっている。キャンプファイアーのように「焔」を囲んで、「語り部」のように「お話」をする。「お話」が終わった人は消えていき、最後に一人残る。という形。

わたしは最後の「世界大角力共和国杯」という相撲関連のお話から読みました。力士出身者が「おかみさん」になるとか、「世界中」からいろんな国の力士が誕生しているなどの未来(?)の話。それを読んだときは気付かなかったんだけど、最初から読みだしたら、

「あれ?これは現在の日本・世界の延長線上にある仮想未来で、しかも大変望ましくない方向=滅亡への方向に進んでしまっている未来のシミュレーション小説なのではないか?」

と感じました。恐ろしい小説群です。「相撲」のことも含めて。


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(2018、4、21読了)

2018年5月 4日 20:19 | コメント (0)

新・ことば事情

6800「ごカンパ」

ツイッターを見ていたら、「IWJ」というジャーナリストのグループの画面で、主宰の岩上安身さんが書かれたこんな一文を見つけました。

「会員登録とごカンパをお願いいたします。」

この中の、

「ごカンパ」

に目が留まりました。外来語である「カンパ」に「ご」が付いています。「お」ではなく「ご」ということは、

「漢語扱い」

に近い感じですかね?

「カンパ」という寄付を「お願い」する立場なので、丁寧に言っているのでしょう。

あ、そうか「寄付」ですから、

「『ご寄付』という言葉の『寄付』の代わりに『カンパ』を差し込んだ」

のか!そう考えると納得ですが、見慣れない形であることに変わりはありませんね。

結構、珍しい使用例ではないでしょうか?

グーグル検索では(5月4日)、

「ごカンパ」=180件

でした。

(2018、5、4)

2018年5月 4日 17:54 | コメント (0)

新・ことば事情

6799「広島『向島』のアクセント」

愛媛・今治市の松山刑務所大井造船作業場から受刑者が逃走し、広島・尾道市の

「向島(むかいしま)」

に潜伏しているとみられる事件に関して、系列の広島テレビから、

「『むかいしま』のアクセントは『平板アクセント』で読んでほしい」

という連絡があったそうです。それによると、

「(各局の)アナウンサーが『ム/カイ\シマ』と『中高アクセント』で間違って読んでいる。正しくは『平板アクセント』の『ム/カイシマ』だ!」

というクレームが広島県庁に続々届き、県庁から各局に「配慮のお願い」が来ているとのことで広島テレビでもアナウンサーは「平板アクセント」に統一しているそうです。

そこで読売テレビでも「平板アクセント」で読みましょうということになりました。

この連絡をアナウンス部に送ったところ、萩原アナウンサーから以下のような返事が。

『「○○○じま」と連濁していると、一概念の意識から平板になりやすいんですよ。「○○○しま」だと、ちょっとアクセントを付けておきたくなる。だから「むかいしま」は、感覚的にアクセント付けちゃいますね。』

これに対して私は、こう返しました。

『「しま」でも、「広島」「長島」は「平板」ですね。(三重の「長島スパーランド」は地元は「ナ/ガ\シマ」と「中高」になる。)「しま」でも、「淡路島」「佐渡島」「因島」は「中高」ですね。つまり「しま」だとアクセントを付けたくなるのではなく、「しま」の前の拍が「2拍」だと「平板」、「3拍以上」だと「中高」になるのが多い、ということではないですか?また、「中島」が人名だと「なかじま」と濁ると「平板」、「なかしま」と濁らないと「中高」。「中之島」は「3拍」でが「平板」。まあ、例外も多いと。』

ここで「ハッ!」と気付きました。

本当に陸地から隔絶されている「島」だと、その前が「3拍以上」の「淡路島」「佐渡島」「因島」「小豆島」「大三島」のように「中高アクセント」になるけれども、隔絶された島という形状よりも、すでに「地名」として定着している場所は、「島」の前が「3拍以上」でも「平板アクセント」になるのではないか。つまり、

「地名としての定着度が高い」

ということ。

「地名」としての定着度が高い「平板アクセント」の例としては、「シマ」では、

「中之島」(大阪)、「向島」(広島)

「ジマ」では、

「宮古島」(沖縄)、「都島」(大阪)、「向島(ムコウジマ)」(大阪)

といったところです。

(2018、4、19)

2018年4月19日 18:16 | コメント (0)

新・ことば事情

6798「ポンペオか?ポペイオか?2」

「平成ことば事情6637ポンペオか?ポペイオか?」の続きです。

問題の「ポンペオ・ポンオペイオCIA長官」は、なんと、

「次期国務長官」

というさらなる重職に就くことになりました。このひと1963年12月生まれ。私より「2つ年下」です。「平成ことば事情6637ポンペオか?ポペイオか?」を書いた、ことしの1月9日の時点では、

「ポンペイオ」2社=日経新聞・NHK

「ポンペオ」 5社=読売新聞・毎日新聞・共同通信・MBS・ABC(テレビ朝日)

でしたが、これ(次期国務長官就任決定)を機に、表記は統一されていくのだろうなと思っていましたが、4月18日の夕刊各紙は、

・「ポンペオ」=読売新聞・朝日新聞・毎日新聞・産経新聞・日経新聞

ということで、全国紙は全て「ポンペオ」でした。「日経新聞」は、

「ポンペイオ」→「ポンペオ」

に変更されたようです。文字数が少ない方が、新聞的には文字数が少なくて助かりますよね。しかし、4月18日午後7時の「NHKニュース」では、

「ポンペイオ」

のままでした。また、日本テレビとテレビ朝日もやっぱり「ポンペオ」だったので、4月18日時点で確認できたのは、

・「ポンペイオ」1社=NHK

・「ポンペオ」 9社=読売新聞・朝日新聞・毎日新聞・産経新聞・日経新聞・共同通信・日本テレビ・MBS・ABC(テレビ朝日)

ということになります。

(2018、4、18)

2018年4月19日 15:37 | コメント (0)

新・ことば事情

6797「CarsとCardsの発音の違い」

ふと気になりました。

「車Carの複数形のCarsと、カードCardの複数形のCardsの発音は同じではないのか?」

何でこんなことを思いついたのかは分からないけど、何にせよ、そう感じたんですね。

それで調べて見ると、やはり同じような疑問を持つ人はいるんですね。答えから言うと、

「違います」

発音は「別」でした。スペルを見ると、

d

が入っているかどうかですから、このd」の発音が違いの決め手なのでしょう。

なぜか「日本ワーキングホリデー協会」というところのサイトで、発音の違いを分かりやすく説明していました。それによると、

「車」の「Cars」は「z」の音なので「ス」を濁らせた「ズ」の音だそうです。

一方、「カード」の「Cards」は「dz」の音なので 「ツ」を濁らせた「ヅ」の音だそうです。つまり、

Cars」=「カーズ」

Cards」=「カーヅ」

ということ。おんなじじゃねーか!と思わないこと。「昔の日本語」だと、この発音を聞き分けられて、発音もできたんだな。「四つ仮名問題」ですね。

さらにサイトでは「それぞれの発音の仕方の違い」を説明してくれています。

それによると、

「z」の発音は、舌を上顎につけないようにして「スーーーーー」と「息」を出し、この状態で声と共に息を出すと「ズーーーー」となるのだそうです。

一方のdz」の音は、まず「ツ」と声に出してみると、音が出る前に舌が上顎につく、その状態で一緒に声を出すと「ヅ」の音になるそうです。

なるほど、「ズ」よりも「ヅ」の方が、「息の出る隙間が狭い感じ」ですね。

舌の位置」が「上か?下か?」かな?

皆さん、一度やってみてください、さん、ハイ!

どうですか?分かりましたか?

(2018、4、18)

2018年4月19日 11:36 | コメント (0)

新・ことば事情

6796「ピューリッツアー賞か?ピュリツァー賞か?」

4月17日の「ミヤネ屋」の「250ニュース」で、「Me Too」など一連のハリウッドでのハーベイ・ワインスタイン氏の「セクハラ問題」追及の運動を伝えた「ニューヨーク・タイムズ」紙と「ニューヨーカー」誌が、

「ピュリツァー賞」

を受賞したと伝えました。その際に日本テレビは、

「ピューリッツアー賞」

というスーパー・ナレーションでしたが、読売テレビ側は、読売新聞社の『読売スタイルブック2017』の表記に合わせて、

「ピュリツァー賞」

でスーパーしました。4月17日の夕刊各紙は、

読売新聞、毎日新聞、朝日新聞、共同通信(産経新聞、日経新聞) とも、

「ピュリツアー賞」

でした。

グーグル検索(4月18日)では、

「ピューリッツアー賞」=   8490件

「ピュリツアー賞」  =31万7000件

でした。

(2018、4、18)

2018年4月18日 23:34 | コメント (0)

新・ことば事情

6795「その時、阪神大震災が」

4月16日の「かんさい情報ネットten.」の特集のナレーションで、

「その時、阪神大震災が発生」

というナレーションがあり、違和感が。というのは、「震災」は、

「地震によって引き起こされる災害全般」

をいうのであって、

「その時」

に起きたのは、

「(大)地震」

であって「(大)震災」ではないのではないか?と思ったのです。

いかがでしょうか?

(2018.4、17)

2018年4月18日 21:33 | コメント (0)
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