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『道浦TIME』

新・ことば事情

4298「妻が踏んで壊した」

 

大相撲八百長問題で、携帯電話の提出を求められてそれを拒んだ力士が、その理由として、

「妻が踏んで壊した」

と答えている人がいると、新聞が報じていました。

相撲取りが踏んで壊したのならともかく、その妻が・・・・?どんな妻なんだろう・・・。

これを聞いて思い出したのは、私が小学生の頃・・・もう40年ほど前になりますか、

「ゾウが踏んでも壊れない」

を売り文句にした筆箱のコマーシャルがあったのです。ご記憶の方(中高年を中心に)も多いのではないでしょうか?プラスチック製だったのかなあ。

その筆箱を買ってもらって喜んでいたある日のこと、うっかり、畳の上にその筆箱を置きっぱなしにしていたところ、そこを通りかかった母が、

「バリッ」

という音とともに筆箱を踏みつけてしまったのです。すると・・・

ゾウが踏んでも壊れないはずの筆箱に、見るも無惨なヒビが入っているではありませんか!ゾウが踏んでも壊れないけど、母が踏んだら壊れた・・・・。ゾウは、加減して踏んでくれていたのか?という疑念も湧きましたが・・・。

えー、つまり、

「力士が踏んでも壊れない携帯電話も妻が踏んだら壊れた」

というようなことは、もちろんありうるなあ、と。でも・・・「妻のせい」にするのは「卑怯」ではないでしょうか、たとえそれが事実だとしても。

 

(2011、2、10)

2011年2月14日 19:26 | コメント (2)

コメント

嘘はつかなければ嘘に成り得ないですしね。(笑)

投稿者: (・e・) 日時:2011年02月14日(月) at 22:46

小学1年の頃、この「アーム筆入れ」を買ってもらった。象が踏んでも壊れないのだから、子供の私が踏んでも壊れるはずはなかった。なのに、勢いよく踏んだらバキッと音がして大きなヒビが入った。静荷重と動荷重は違う事などまだ知る由もない。ただ、子供心にもヒビが入った事件だった。

投稿者: yoshi-q 日時:2011年03月02日(水) at 13:03