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『道浦TIME』

新・ことば事情

7375「髄膜炎のアクセント」

3月9日の午前中、他局のニュースワイド番組で女性アナウンサーが、

「髄膜炎」

を「平板アクセント」で、

「ズ/イマクエン」

と言って(読んで)いるのを聞いて、違和感がありました。

さっそく『NHK日本語発音アクセント新辞典』を引くとい、やはり、

「ズ/イマク\エン」

という、

「中高アクセント」しか

載っていませんでした。

ちなみに、巻末の「~えん(炎)」という複合語のアクセント一覧を見てみたら、

「〇〇〇\エン」

しか載っていませんでした。用例としては、

「関節炎」「気管支炎」「結膜炎」「脊髄(せきずい)炎」「中耳炎」「虫垂炎」

が載っていました。また(注)として、

「関節炎は『〇〇〇エン(平板)』も」

とありました。他は全部「中高アクセント」で、「炎(エン)」の「エ」の前で下げるということですね。個人的には「結膜炎」は「平板アクセント」で言うのを聞いたことがあるような気がするな。

なお、同じ番組の男性アナウンサーは、ちゃんと「中高アクセント」で、

「ズ/イマク\エン」

と言っていました。

(2020、3、9)

2020年3月 9日 11:38