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『道浦TIME』

新・ことば事情

7369「クロノスとカイロスと新型コロナウイルス」

きのう、風呂の中で、ふと考えました。
今回の「新型コロナウイルス対策」の「全校休校」「外出自粛要請」で、
「これから1~2週間が瀬戸際」
と言われたことに関して、
「時間の進み方」
の中の、
「『クロノス』と『カイロス』」
の問題についてです。「クロノス」と「カイロス」というのは
*「クロノス」=過去から未来へ一定速度・一定方向で流れる「物理的時間」のこと。
*「カイロス」=速度が変わったり、繰り返したり、逆流したり止まったりする、人間の内面を流れる「意味的時間」のこと。

ですね。つまり今回は「物理的時間」の「クロノス」によってしか進まない、
「ウイルスの感染拡大阻止・終息」
を目的として、「全校休校」「外出自粛」という方法で、
「『意味的時間』の『カイロス』を『止める』」
ことによって、
「相対的に、クロノス(の針)を進めようとしている」
のではないですかねえ。
風呂の中でだけに、
「エウレカ!」
と叫んだかと言うと、それほどの感動はなかったので、叫んでいません。夜中だったし。
これを一言で言うならば、
「やり過ごす」
ということなのですが。まあ、
「だから何なんだ?」
という話なんですが・・・。

(2020、3、6)



(追記)
和歌山県串本町の「スペースワン」で、民間初のロケット打ち上げが行われた2024年3月13日、ロケットはリフトオフ(発射)から数秒で爆発しました。軌道がずれたので中止措置(爆破)を行ったということです。このロケットの名前が、
「カイロス」
でした。それで気付いたのです。
「あ!『カイノス』ではなく『カイロス』だ!」
と。修正させていただきました。

(2024、3、13)

2020年3月 6日 18:45