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『道浦TIME』

新・ことば事情

7315「World War3の読み方」

「World War3」「WW3」

つまり、

「第三次世界大戦」

が、世界中で検索ワード1位になっていると、1月7日の読売テレビ「かんさい情報ネットten.」で放送していました。イランのスレイマニ司令官を、アメリカがバグダッドで空爆して殺したため、イランとアメリカとの間の緊張が高まっているためです。

このVTRナレーションとスタジオの発言で、ナレーターや出演者は、

「ワールド・ウォー・スリー」

と発音したのですが、この「3」(あるいは「Ⅲ」)は、

「スリー」

でいいのでしょうか?「第三次」は、

「サード」

なのではないのか?と思いました。

ところが、ネット検索して調べたところ、どうやら、

「スリー」

で良いようです。

では、「第二次世界大戦」(World War2)はどうか?

これも「セカンド」ではなく、

「ツー」

と読んでいいようです。そうなると「第一次世界大戦」は、

「ワン」

なのだなと思いきや、これが違った。「第一次世界大戦」は、

「The first World War」

なのだそうです。なんで???

・・・あ、そうか、最初に「世界大戦」と呼ばれる大規模な戦争が起きたときには、

「次の『第二次』は、〇年後ね」

とわかっているわけではないですから、「第一次」と名乗る必要がないというか名乗れないのですね。

2度目以降の「世界大戦」は、「これは2度目」「3度目」と認識できるので、

「第二次」「第三次」

と最初から名乗れますが、「発端」となった「最初の世界大戦」は、文字通り、

「最初の世界大戦」(The first World War)

ということか。それを、後世の人が、

「あれは『第一次』世界大戦」

と名付けているということなんですね。

自分で納得しました!

でも「第三次世界大戦」は絶対に起こらないでほしいし、

起こしてはいけません!!

(2020、1、7)

2020年1月 8日 12:36