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『道浦TIME』

新・ことば事情

7289「ブラックフライデー」

11月29日金曜日は、

「ブラックフライデー」

だったそうです。

「え?何か恐慌が起きるの?」

とビビったのですが、さにあらず、

「『ブラックフライデー』の『ブラック』は『黒字』の意味」

なんだそうです。

「じゃあ、なにか、『赤字』やったら『レッドフライデー』か!?」

と思いました。

アメリカでは11月の第4木曜日の「感謝祭」(サンクス・ギビング・デー)の翌日を「ブラックフライデー」と呼ぶそうです。正式の休暇日ではないけれど、休暇になることが多いので、みんな買い物に行くそうです。ふーん。

「ブラックフライデー、カモン!」

とか。これまでは、

「ブラック+曜日」

は、大体、

「恐慌が起きた曜日」

を指していました。

「ブラック=暗黒」

で、「何か悪い事が起きた曜日」を指していました。「月曜」から見ていくと、

*「ブラックマンデー」=1987年10月19日(月曜日)に香港を発端に起こった世界的株価大暴落

*「ブラックチューズデー」=1929年10月24日の「暗黒の木曜日」の翌週の10月29日(火曜日)の大暴落。この2回の暴落によってアメリカの株式市場は壊滅的なダメージを受け、世界恐慌へと突入して行った。

*「ブラックウェンズデー」=1992年9月16日(水曜日)にイギリスの通貨「ポンド」の為替レートが急落、翌日に英国が欧州為替相場メカニズム(ERM)を離脱した一連の出来事。ブラック・ウェンズデー(暗黒の水曜日)、もしくは逆に「ホワイト・ウェンズデー」とも共呼ばれる。「ポンド危機」。

*「ブラックサースデー」=1929年10月24日(木曜日)にアメリカ・ウォール街で起きた株価の大暴落。世界恐慌のきかけとなった。「暗黒の木曜日」と呼ばれた。

ここまでは「平日」。株式市場が開いてる日。「土日」は、株式市場がお休みだから、

「ブラックサタデー」「ブラックサンデー」

は、この手の意味はないようですね。

なんで「金曜日」だけ「黒字」になるんでしょうねえ?

(2019、12、4)

2019年12月 4日 20:32