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『道浦TIME』

新・ことば事情

7068「御製と御歌」

2月24日に「天皇陛下御在位三十周年記念式典」が、東京・国立劇場で挙行されました。

首相官邸ホームページに掲載されたプログラムは以下の通りです。

https://www.kantei.go.jp/jp/headline/kouikeisyou_gishikitou/gozaii30_shikiten.html

天皇皇后両陛下御臨席

開式の辞

国歌斉唱

式辞

•内閣総理大臣 安倍晋三

祝辞

•衆議院議長 大島理森

•参議院議長 伊達忠一

•最高裁判所長官 大谷直人

•在本邦外交団団長サンマリノ共和国特命全権大使 マンリオ・カデロ

国民代表の辞

•福島県知事 内堀雅雄

•元参議院議員、元外務大臣、元環境大臣 川口順子

御製及び御歌朗読

記念演奏

天皇陛下おことば

万歳三唱

閉式の辞

天皇皇后両陛下御退席

この中にある、

「御製及び御歌朗読」

ですが、これは「御製(ぎょせい)」「御歌(おうた)」と読み、何か?と言うと、

・「御製」=天皇陛下が詠まれた詩歌

・「御歌」=天皇陛下以外の皇族が詠まれた詩歌

という違いがあります。いずれも「短歌(和歌)」ですね。このうち、

「御歌」

の読み方は、2月22日放送の「ミヤネ屋」では、

「おうた」

と読んだのですが。2月23日当日の「天皇陛下御在位三十年記念式典」で、「御製」と「御歌」を読まれた(ここは「読」む。「朗読」だから)波乃久里子さんは、

「みうた」

とおっしゃっていました。両方あるのですね。もしかしたら、

ご本人を前にしたときは「みうた」で、

ご本人がいらっしゃらないところでは「おうた」

なのかもしれません。これは思い付きですが。

(2019、3、1)

2019年3月 1日 18:36 | コメント (0)