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『道浦TIME』

新・ことば事情

7318「次世代携帯と5G」

20年近く前に書いた「平成ことば事情319 加速する次世代」を読んでいたら、

「次世代携帯電話」

という言葉が出ていました。当時「次世代」という言葉が流行っていたと。そうでしたねえ。それから約20年がたった現在は、どうか?今は、

「5G」

ですよね。

「ゴジー」

ではなく、

「ファイブジー」

と読むそうです。最近知りました。そしてこの「G」は、

「Generation(ジェネレーション)」

です。意味は、

「世代」

ですから、「5G」は、

「第5世代」

ということになります。約20年で「5世代」になろうとしているのですから、大体、

「1世代=4年」

というのが、

「21世紀の『世代』感覚」

なのでしょう。昔は、

「1世代=30年」

だったのですが、

「約7、5倍 加速している」

と言えそうです、少なくとも「携帯電話の世界」では。まさに、

「ドッグ・イヤー」

ですねえ。「ドッグ・イヤー」とは、

「犬は、人間の7倍のスピードで年を取る」

ということを指して言います。(「平成ことば事情1051 ドッグイアー」参照)

それと共に「世代」という日本語が、「Generation(ジェネレーション)」という英語に変わったということは、

「携帯電話市場の中心が、日本から海外に移った」

ということを示しているのではないか?と感じました。

(2020、1、9)

2020年1月 9日 15:43