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『道浦TIME』

新・ことば事情

6983「来春(らいはる)」

「来春」

と書いて、

「らいはる」

と読むのは、「重箱読み」で

違和感があると、法政大学の尾谷昌則教授が、ツイッターで呟いてらっしゃいました。

でも、能の流派、

「金春(こんぱる)流」

の場合も「重箱読み」だし、「らいはる」も「無くはない」が、と。

なぜ「らいはる」と読むのか?私が考えたのは、もし「音読み」で、

「らいしゅん」

と普通に読むと、

「らいしゅう(来秋)」

と聞き間違う恐れがあるからではないでしょうかね?そういえば、

「一日付(いっぴづけ)」

「いっぴ」という読み方も、これに似ていますかね?こちらも「重箱読み」かな?

それと、

「聞き間違いを防ぐ」

という目的で言うと、

「首長(しゅちょう)」を「くびちょう」

「私立(しりつ)」を「わたくしりつ」

「市立(しりつ)」を「いちりつ」

と読むのも、そういった目的ですね。

(2018、10、23)

2018年10月23日 18:52 | コメント (0)