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『道浦TIME』

新・読書日記 2018_041

『オリジン(下)』(ダン・ブラウン著、越前敏弥訳、角川書店:2018、2、28)

上巻の舞台が「ビルバオ」だったが、下巻は「バルセロナ」に移る。

こちらのほうが、ビルバオより世界的には有名ですよね。ご存じ「グエル邸」や「サグラダ・ファミリア(聖家族教会)」も出て来ますよ。これは絶対「観光促進小説」だな。こんな感じで大阪とかもインバウンドを促進すればいいのに。もう、してるか。

「サグラダ・ファミリア」のあの塔の中の階段。上ったこと、ありますか?私は一度だけあります。もう26年も前だけど。途中で「上らなきゃ良かった・・・」と後悔しました。結構高い上に、上層の方に行くほど、かなり狭くなってきて、階段は急で、暗くて、しんどくて、しかも真ん中が「吹き抜け」になっていて、下を覗くと相当怖いんですね。やだやだ。

そんなところでラングドン教授は、ピストルを持った追っ手に追いかけられる・・・もう考えただけでも嫌です。何で観光地には、あんなに塔ばかりあって、みんな上ろうとするんだろう???見晴らしが良いからか。

物語は、「上巻」で発表できなかった"世界をひっくり返すような新発見"を、ラングドンたちが「パスワード」を見つけ出して解くことで、世界に発表しようとする、そのために必死に逃げて発表する場所を探す。一方、発表させまいとする追っ手・・・という映画化(映像化)にピッタリの内容になっています。ワクワク・ドキドキですね。

おもしろかったです。


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(2018、3、18読了)

2018年3月26日 19:46 | コメント (0)