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『道浦TIME』

新・ことば事情

6742「カーリング女子の掛け声」

いつも「新しいことば」の情報を教えてくれるMアナウンサーが、また、ニュース前の忙しい合間を縫って「新情報」を耳打ちしてくれました。

こないだの平昌(ピョンチャン)五輪で銅メダルを取って盛り上がった、

「カーリング女子」

メダル取れて良かったですね。

「そだねJAPAN」

とか言われてね。かわいらしいですよね、北海道方言の、

「そだねー」

しかし、本人たちは「標準語」だと思っていたそうです。

同じような話が、今月号の『日本語学』(2018年3月号)に載っていました。NHK放送用語委員の井上史雄先生「ことばの散歩道・238回」の「災害と方言」。東北の方言調査をした際に、おじいさんがこう言って調査を断ったそうです。

「こごのこどばは標準語だがら、すらべでも無駄だ。」

ね。おんなじでしょ、本人たちは「標準語」と思ってるって。たぶん「標準語」は、」

「ひょーずんご」

と発音していると思います。

ハッ!こんな話をしてる場合じゃなかった!違う話だった。Mアナウンサーの話は、

「日本のカーリング女子の掛け声は『高くてかわいらしい声』だったが、他の国のチームの女子選手の声は、結構、低くて太くて迫力があった。」

という話。そしてそこから派生して、

「地下鉄のアナウンスなどの女性の声も、日本では高くてかわいらしい声だが、海外では低音が多いのではないか?これはアニメにも関連があるのではないか?」

という、なかなか奥の深い文化の話になって来たのでした。

言われてみれば、そんな感じがしました。女子アナウンサーの声も、昔はやはり、

「かわいらしい」

が一番求められていたような感じがしますし、最近の女性アナウンサーや女性キャスターは、「落ち着き」が求められ、

「声のトーンも低め」

ですよね。

なるほどねえー。これは、男性にも当てはまるのかな?

実はツイッターのフォロワーの方が、古田新さんや升毅さんや故・牧野エミさん(2012年没)が出ていた、昔(1991年)の読売テレビの深夜コントドラマの映像が、YouTubeに出ていることを教えてくれたので見てみたのですが、ナレーションを私が担当していました。ほとんど忘れていました。当時30歳か29歳。年の割には落ち着いた雰囲気でしたが、やっぱり声が若い。古田新さんや升毅さんも、別人のように若い。古田さん、めっちゃ痩せてる。若いと、たいてい痩せてるので声が高い。年を取って太ってくると、首も太くなって声も低くなる。ような気がします。日曜日の「バンキシャ」の枠の「提供枠」の読み、

「この放送は、ご覧のスポンサーの提供でお送りします」

という声、全部ではありませんが、これも私が昔、録音したものですが、一体、何年、使い回すのだろうか。録音は、コストパフォーマンスが良いですね。

(2018、3、6)

2018年3月 7日 21:57 | コメント (0)