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『道浦TIME』

新・ことば事情

6593「『生(なま)しょうゆ』と『生(き)じょうゆ』」

12月5日放送のTBS『この差って何ですか?』という、川田裕美アナウンサーが出ている番組を見ていたら、

「生(なま)しょうゆ」と「生()じょうゆ」の違い

について放送していました。

それによると、「生(なま)しょうゆ」は平成10年(1998年)ぐらいから、広がり始めたもので、当時「生チョコ」「パスタ」「生キャラメル」など、

「『生』がブームだった」

ので、

「生(なま)しょうゆ」

と命名されたそうです。この「生(なま)しょうゆ」は、

「熱処理をしていない」

もので、どうやって菌を取り除くかと言うと、

「マイクロフィルターで菌を濾過」

しているのだそうです。そういえば、

「生ビール」

も、「熱処理をしていないビール」ですもんね。

一方の、古くからある「生(き)じょうゆ」は、「熱処理をしている」とのこと。

そうでしょう、そうでしょう。

そして、漢字で書くと「なま」も「き」も、どちらも、

「生」

なので「食品衛生法」(だったかな?)で、

「必ず振り仮名を付けること」

と定められているんだそうです。知らなかった!

そうすると、

「生(なま)そば」と「生(き)そば」の違い

は、何なんでしょうね?

あ、「生(生)しょうゆ」については、既に「平成ことば事情4475生しょうゆ」で書いていました。2011年10月です。その時点では「なま」と「き」の違いには気付いていませんでした。

「平成ことば事情5013」では「生そば」について書いています。

「平成ことば事情」で「生」について書かれたものは、

「平成ことば事情921生セラ」

「平成ことば事情1012生黒」

「平成ことば事情1989生ヨン様」

「平成ことば事情2161生歌と生検証」

「平成ことば事情2675生マグロ」

「平成ことば事情2875生原稿」

「平成ことば事情3919生ゲンカ」

「平成ことば事情3946生ライブ」

「平成ことば事情3974生着替え」

「平成ことば事情4024生解説」

「平成ことば事情4079生訪問・生配達・ナマ配達」

「平成ことば事情4200生ガモア」

「平成ことば事情4454生謝罪」

「平成ことば事情4856生歌2」

といったところです。最初の「生セラ」は「2004年7月」、「生ヨン様」は2004年11月。その頃から「『生』の氾濫は、始まっていたんですね。

(2017、12、6)

2017年12月 8日 10:53 | コメント (0)