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『道浦TIME』

新・読書日記 2017_132

『安倍政権とは何だったのか~時代への警告』(適菜収、KKベストセラーズ:2017、10、5)

ことし最初に読んだ本が同じ著者の『安倍でもわかる政治思想入門』(適菜収、KKベストセラーズ)だった。

「安倍政権とは何だったのか」と「過去形」で書かれたタイトルだが、まだ「過去」になっていない、「真っ最中」である。

見出しを並べれば、内容はご想像がつくと思う。

*「第一章 安倍政権とはなんだったのか」

戦後レジームからの脱却? 松本人志と共謀罪

*「第二章 だからあれほど 言ったのに」

肩書や学歴に騙される人たち B層の聖域になった安倍晋三 維新新喜劇と一億総活躍社会 「バカ消費者」を手玉にとる政治家

*「第三章 無知とデマで世界はまわる」

国の命運を国民投票で決めるな 邪悪な人間と闘うために 始まる前からゲームオーバー

パラリンピック そろそろやめたらどうか?

*「第四章 安倍晋三の正体」

「劇場型政治」が日本を滅ぼす 東京の「橋下化」が止まらない 周回遅れのグローバリスト

どうでしょうか?「バカ」と言うのが下品ですが、最近分かりました。この「バカ」というのは、同じ著者が言う「B層」のこと、すなわち「大衆」のことだと分かりました。つまり「バカ」をバカにしてはいけない、いや「大衆」をバカにしてはいけないのです。

「大衆」の「大」は「多数派、マジョリティー」。「数」という「力」を持っているのです。しかし、だからと言って「正しい」とは限らない。それどころか、往々にして間違った道に進んでしまう・・・。それに気付く人を、少しでも増やして「大衆=マジョリティー」にしないといけないと感じたのでした。


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(2017、10、28読了)

2017年11月22日 14:45 | コメント (0)