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『道浦TIME』

新・読書日記 2017_012

『役者は一日にしてならず』(春日太一、小学館:2015、2、28第1刷・2015、6、14、第2刷)

今、ノリにノッている著者の「原点」とも言うべき一冊。帯には「魂を揺さぶる16人の白熱インタビュー」とある。16人もインタビューするの、その準備も考えたら大変です。よっぽど元々からずっと見ていなくては、浅い質問しかできずに、いい話を引き出せないですからね。インタビューされたのは全部「男」。男臭い一冊です。名前を挙げましょうか。

平幹二朗、千葉真一、夏八木功、中村敦夫、林与一、近藤正臣、松方弘樹、前田吟、平泉成、杉良太郎、蟹江敬三、綿引勝彦、伊吹吾郎、田村亮、風間杜夫、草刈正雄。このうち平幹二朗、夏八木功、蟹江敬三、そして、つい最近には、松方弘樹が亡くなった。(なんか「デスノート」のような?冗談ですが・・・)ベテランの俳優さんばかりだから、当然、「今!」聞いておかなければという気持ちが、著者の中にも、ないことはなかったとは思いますが。

それぞれの俳優さんは、俳優になった経緯も違うし、主役ばかりをやって来た人もいれば、脇役をやって来た人もいる、それらが組み合わさって、映画・舞台・テレビの作品が出来上がっていくんだということが、よく分かる。また、その世界でいかに生き残っていくか、皆さん、すごく考えて悩んで・・・勉強になりました。


star4

(2017、1、31読了)

2017年2月16日 19:15 | コメント (0)