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『道浦TIME』

新・ことば事情

6374「地肩、自家発電」

ネットのニュースで、『日経エンタテインメント』7月号からの記事を見ていたら、最近、ワタナベエンターテイメント(いわゆる「ナベプロ」ですよね?)のタレントが活躍しているという記事が出ていました。(執筆:遠藤敏文、木村尚恵両氏の名前あり)

その中で気になった表現は、

「地肩(をつけさせる)」

という表現。2回出て来ました。これって、

「地力」

でいいんじゃない?「地肩」って。

「野球のピッチャーやキャッチャー・外野手などに使う言葉」

なのでは?(「内野手」には、あまり求められない気がします。「ショート」以外は。)

「地肩が強い」

というように。「地」ですから「もともと」ですよね。それが「強い・弱い」はあっても、「つけさせる」

ことができるのかなあ?「地力」は「基本となる力」なので、成長の余地はあるように思いますが。この「地肩」って、「エンタメ業界」ではよく使われる言葉なんでしょうか?それとも記事を書いた記者が、元は「スポーツ担当記者」だったのでしょうか?わかりませんが。

もう一つ、気になった表現は、

「いまは自家発電できる芸人でないと使ってもらえない」

という一文の中の、

「自家発電」

これの意味は、

「多くの芸人の中の一人として『賑やかし』で番組に出ているのではなくて、自らのネタで番組を盛り上げることができる」

というようなことだと思うのですが、これも結構、無理やり使っているような感じがしました。

(2017、7、12)

2017年7月12日 23:01 | コメント (0)