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『道浦TIME』

新・読書日記 2010_149

『ふたたび、生きて、愛して、考えたこと』(杉原美津子、トランスビュー:2010、4、5)

1980819日に起きた「新宿西口バス放火事件」で、瀕死の全身火傷を負って生還した著者。当時30代半ばで、50代の男性と不倫の恋をしていた。男性の借金を返すため、身も心も疲れ果てていたところで遭遇した事件。この事件がきっかけで、男性は妻と離婚、自分と一緒になってくれたが、その後も苦労の連続の人生。全身火傷から「ふたたび生きて」「愛し」た男性が、レビー小体型認知症に・・・それを看取ったら、今度は自身のガン告知・・。生きるということ、死ぬということを否応なく考えさせられる一冊。読んでいると、知らないうちに眉根にシワが寄ってしまう、重い本。それでも、生きる!

 


star4

2010、8、14読了

2010年8月22日 19:17 | コメント (0)