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『道浦TIME』

新・読書日記 2010_150

『思い出袋』(鶴見俊輔、岩波新書:2010、3、19第1刷・2010、6、4第5刷)

意外にも・・・・というと失礼ですが、売れてます!発売3か月で5刷です。岩波の月刊『図書』(本屋さんのレジの前に積んであって、タダでくれる冊子。本当は100円とか120円とかするんだけど・・・販促用の感じの冊子)に20031月から200912月号まで連載していたコラム(エッセイ)をまとめたもの。ふだん講談社の『本』という冊子は読んでいたが、『図書』はたまにしか読んでいなかったので、知らなかった。

こういった冊子や週刊誌の連載エッセイなどは、それを週に1回とか月に1回読んでいたのでは、なかなか記憶に残らないのだが、こうやって1冊にまとまると、とても興味深く、印象も深くなる気がする。「平成ことば事情」にも書いたが、今年88歳を迎える著者は、正に歴史の生き字引き。いくつも「お!これは」と思う「ひっかかる」記述があった。読む価値のある一冊。

 


star4

(2010、8、18読了)

2010年8月23日 10:18 | コメント (0)