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『道浦TIME』

新・読書日記 2016_096

『新版トットチャンネル』(黒柳徹子、新潮文庫:2016、3、1第1刷・2016、4、20第2刷)

その昔、『窓際のトットちゃん』を読んだので、その後この『トットチャンネル』が出ていても特に興味を持っていなかったが、NHKがこの春、これを原作にしたドラマ『トットテレビ』を放送し始め、チラッと見たら、満島ひかりが演じる黒柳徹子がキュートでなんか雰囲気もよく似ていて、それ以外の登場人物も「かなり似ている」ので驚いた。また制作統括の「加賀田透」君が、大学のゼミの同期であることなどから(エンディング・ロールを見て気付いた)「原作を読んでみよう!」と思い立ち、読んだ。その後ドラマは、土曜日の夜に気が付くと放送が終わっていて、なかなか見られなかったのだが。

気付いたこと。黒柳さんは「スムーズ」を「スムース」と濁らずに発音し、書くのだなと。

このところ、「徹子の部屋」などで拝見すると、そのしゃべり等の「衰え」を痛切に感じて痛々しい感じがする黒柳さんだが、「若者だった時代」の貴重な思い出の数々、青春のメモリーの数々は、「日本テレビ史」の貴重な証言でもある。この本が書かれた(連載された)のも、もう30年以上前なのだけれども。ちょうど、私がテレビ局に入った頃。当時すでに黒柳さんは今の私ぐらいの年だったわけで、私の「親の世代」に当たる。「テレビの古き良き時代」を感じることができた。


star4

(2016、6、15読了)

2016年6月20日 18:36 | コメント (0)