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『道浦TIME』

新・ことば事情

5189「地滑りと崖崩れ」

 

2013年4月23日、静岡県浜松市の山の中の茶畑で大規模な「地滑り」が起こりました。これについて「ミヤネ屋」で報じた際、気象予報士の蓬莱大介さんがこう言いました。

「『地滑り』は前兆がある。急に起こるのが『崖崩れ』」

そうだったのか!

蓬莱さんによると、「地滑りの前兆」とは、

(1)  地盤に亀裂やふくらみがある。

(2)  井戸水や湧水に変化がある。

ということだそうです。これに対して「崖崩れ」には前兆がないと。

いずれも起きると大変ですが、前兆あるほうが、まだ対応はできますね。

参考にします!

一応辞書(『精選版日本国語大辞典』)を引くと、

「地滑り」=(1)斜面上の土地の表層部がある面に沿ってしだいにすべり移動する現象。長雨や雪解けのときのように多量に地下水を含んだ軟弱な地層に起こりやすい。地学では、一日センチメートル単位で移動するものをさし、それよりゆるやかな震引(ないびき)や、急激な山くずれ、崖くずれと区別している。

「崖崩れ」=急傾斜地の地表の岩石、土砂が、豪雨、地震などによってくずれ落ちること。また、そのもの。

とありました。

(2013、7、22)

2013年7月26日 11:16 | コメント (0)