Top

『道浦TIME』

新・読書日記 2010_092

『記者クラブ崩壊~新聞・テレビとの200日戦争』(上杉隆、小学館101新書:2010、4、6)

 

ずっと「記者クラブ」と戦ってきた上杉さん。民主党政権が出来て、「記者クラブ制度」に穴があいて、ついに!・・・と思ったら、実は全然そんなことはなくて、小さな穴が開いただけだった・・・ということを実話として、民主党政権が出来てからの200日の闘いについて詳細に書かれている。

私は東京では取材活動をしていないので、その感じは肌では分からないのだが、「おそらく、そういうことなんだろうな」というのは、同じ仕事をしている者として(しかもクラブ員側として)分かる。

4月13日の朝日新聞夕刊に「初めてネット報道記者にピュリッツアー賞」が贈られたという記事が出ていたが、「マスコミ」「報道」という形が、音を立てて変化して来ているのが、ここ数年の動きである。そのなかにあって、どう動くべきか、考えさせられる本だった。


star3_half

(2010、4、7読了)

2010年5月11日 12:31 | コメント (0)