Top

『道浦TIME』

新・ことば事情

6112「大丈夫じゃね2」

平成ことば事情6083「大丈夫じゃね」の続編です。

今度は「2016読書日記110」で読んだ池井戸潤さんの『陸王』の中で、この「大丈夫じゃね」と同じ「じゃね」を見つけました。

主人公の足袋メーカー社長の息子で、就職面接に落ちまくっている「大地」君が2度、使っています。

*「なんとかなるんじゃね」(328ページ)

*「なんとなくいい感じじゃね?」(509ページ)

ということで、これは「役割語」の「博士言葉」ではなく、

「~じゃないの?」

という意味の「じゃね」です。アクセントも、

「ナ/ントカナルンジャネ」

「ナ/ントナク イ/イカンジジャネ」

という「全体に平板アクセント」だと思います。

今「若者言葉」として、「話し言葉の世界」から「書き言葉の世界」に侵入してきている言葉だと思います。

(2016、7、22)

2016年7月25日 19:41 | コメント (0)