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『道浦TIME』

新・ことば事情

5959「軒先の下」

 

 

1月19日、大雪に見舞われた北海道・斜里町から、NHKのお昼(正午)のニュースで中継リポートをしていた男性アナウンサー(か記者か)が、こう話していました。

「私は今、ホテルの軒先の下にいます」

え?「軒先の下」・・・それは、

「軒先」あるいは「軒下」

なのではないのでしょうか?ちなみにこの男性は、雪の降りかからない「屋根の下」の位置にいたようです。

辞書(『精選版日本国語大辞典』)を引くと「軒先」には「2つ」意味が載っています。

(1) 軒の先端の部分。のきぐち。のきば。

(2) 軒の前にあたるところ。家の戸口の前。

私の語感では「軒先」は、(2)の「家の前」のような気持ちが強いですね。「先=前」という感じで。しかし(1)の意味の「軒先」ならば「軒先の下」もOKということになりますね。

皆さんは「軒先の下」という言葉について、どうお感じですか?

 

(2016、1、19)

2016年1月23日 19:20 | コメント (0)