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『道浦TIME』

新・読書日記 2015_147

『校正という仕事~文字の森をゆき 言葉の海をわたる』(ヴェリタ編、世界文化社:2015、6、15)

 

 

ツイッターでこの本の存在を知って購入。校正の仕事をしている6人のプロに話を聞いたものをまとめた本。そのうちの1人は、なんと知り合いだった!元朝日新聞大阪本社の校閲担当の方で、用語懇談会でご一緒させて頂いていました。私もまあ現在の仕事は「テレビ報道における校閲」だし、「ご同業」だなあ。

昔は「校正」しかなくて「校閲」ではなかった。今の方が難しくなっていると。

昔「ペーパーカンパニー」が「製紙会社」と訳されていたということも!いやあ、怖い!

気付きにくい間違いとしては、「崇(あが)める」と「祟(たた)る」。え?どこが違うの?と思いますよねこれ。「崇(あが)める」は、上の部分が「山」で、「祟(たた)る」は上の部分が「出」。えー!気付かんわ、これ。

用字用語を統一することは、表現の自由をある程度、制限するかもしれないけど、多くの方にわかりやすく伝わりやすいということが、マスコミの使命としてはあるということなんだよなあ。

 

 


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(2015、9、3読了)

2015年11月 5日 10:04 | コメント (0)