Top

『道浦TIME』

新・ことば事情

5698「節々と端々、金のわらじ」

 

今週は、「ミヤネ屋」のチェックミスで出てしまった原稿などの間違った表現は、

「似ているが違う」

というものでした。例えば、

×「言葉の節々に表れている」

というのは間違いで、正しくは、

○「言葉の端々に表れている」

「ふしぶし」と「はしばし」。似ていますが「節々」は、

○「体の節々が痛い」

のように使いますね。週刊誌の原稿から取った表現だそうですが、その週刊誌を読んでみたら、ちゃんと、

「端々」

と書かれていました。それをおかしいと思うのなら、「辞書」を引くべきです。勝手に変えてはいけません。

また、

「年上の女房は、のわらじを履いて探せ」

ということわざ。本当は「年上」えはなく「1歳年上」だった気がしますが、いずれにせよ、この「金」は、

×「きん」→○「かね」

です。「金」と書いて「かね」と読む。つまり「金属」です。もっと言うと、

「鉄」

です。「鉄」と書いて「かね」と読ませるのです。もちろん「表外訓」なので、放送では「金」と書いて「かね」と読むのでいいでしょう。

しかし、当初「きん」だと思っていたので、出て来たイラストのわらじの色は、

「金ピカ」

でした・・・。わりとこれは「間違い易い読み方のことわざ」の代表的なものなんですがねえ。たまには、そういった「言葉の本」も読みましょう!500円ぐらいで売っているから。

(2015、4、1)

2015年4月 1日 20:09 | コメント (0)