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『道浦TIME』

新・読書日記 2014_160

『熱狂なきファシズム~ニッポンの無関心を観察する』(想田和弘、河出書房新社:2014、8、30)

タイトルの付け方がうまいと思った。なるほど「ファシズム」で想起される「熱狂」が「ない」。だからファシズムの進行に気付かない・・・という視点ですね。ツイッターで、この本の存在を知りました。書き下ろしかなと思ったらそうではなかった。いろんなところに書いたものを集めたもの。でも上手く編集・まとめているので、このタイトルのもとに「一冊」にまとまっている。まえがきのところに書いてある比喩が分かりやすい。

「敵を作って正面からやっつける『橋下政治』は『大火傷』、じわじわと民主主義を壊していく『安倍政治』は『低温火傷』」。

なるほど、そういう比喩ですか。

ドキュメンタリー映画の監督(ディレクター)である著者は、「観察映画」を標榜している。この本のサブタイトルでも「ニッポンの無関心を観察する」と「観察」を使っている。「ジャーナリスト」の語源「ジャーナル」とは、「日記・日誌」。それを記録する人が「ジャーナリスト」。日記や日誌を書くには「観察」が必要だと思いました。


star4

(2014、10、25読了)

2014年11月13日 18:29 | コメント (0)