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『道浦TIME』

新・読書日記 2014_097

『英語で夢を見る楽しみ』(浦出善文、財界研究所:2014、6、28)

 

著者は、大学卒業後に入社したSONYで、創業者・井深大氏の「秘書兼通訳」という貴重な仕事を経験した。その経験を基に書いた『英語屋さん』という新書は、今から10年程前にベストセラーとなった。SONY退社後、翻訳のプロとして一本立ちすると同時に、「文筆家」としてコラムも書いてきた。『財界』というハイブロウな雑誌も、そのエッセーの舞台となったのだが、そこで連載している中から精選された作品をまとめたのが本書である。

著者の浦出君、実は大学の語学のクラスメートだった。40人ぐらいのクラスで2年間、語学の授業は一緒だったが、彼は大変優等生、私は劣等生だった。当時、試験前によく「ノートを貸してくれる人」が浦出君で、どちらかと言えば私は「借りる人」の側だった。そんなには、借りなかったけどね。(と思う。)

卒業後は全く別の道を歩いていて、年賀状のやりとりぐらいしかなかったのだけど、彼の本の出版を機に、またメールのやりとりなどもするようになった。でも、よく考えたら、大学卒業から30年、直接会ったことはないと思うのだけれども、それでもこうやって「本が出たよ」と贈ってくれた。

表紙の裏に、浦出君のサインがあって、

「畏友"ことばのプロ" 道浦俊彦様 恵存(or挿架?)」

と書かれていた、「畏友」って・・・照れるなあ・・・。(「恵存」か「挿架」かは、私は「恵存」でいいと思いますけど。)

大変勉強になった一冊でした。浦出君、ありがとうございます。


star4

(2014、7、11読了)

2014年7月15日 17:18 | コメント (0)