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『道浦TIME』

新・ことば事情

5453「ヨッコイショーイチ」

 

1972年(昭和47年)1月24日、グアム島で見つかった元日本兵の横井庄一さん。2月2日に帰国した際に発した、

「恥ずかしながら帰って参りました」

は、流行語にもなりました。もう40年以上昔になるので、知らない若い人も増えているでしょう。しかし、われら"おじさん世代"にとっては、「椅子から立ち上がる際に発する言葉」である「ヨッコイショ」にひっかけたダジャレ(おやじギャグ)の、

「ヨッコイショーイチ」

と共に、未だに記憶の中に生きている方です。しかし、横井庄一さんのことを知らなければ、「ダジャレ」にすらなりません。

そもそも今、「横井庄一さん」のことを知っているのは何歳以上なのか?また、この「ヨッコイショーイチ」というダジャレ言葉は、今も通用するのか?2つの点が気になりました。読売テレビのアナウンス部で聞いてみたところ、さすが、アナウンサー!若くても言葉に敏感と言うか、おやじアナウンサーの先輩がしょっちゅう言っているので覚えてしまったというか、若いアナウンサーも知っていました。

"アラサー"のYアナウンサーは、

「"横井庄一さん"という方がいらっしゃることは、知っています。それは『ヨッコイショ-イチ』というダジャレから知りました」

という「本末転倒」なの覚え方です。そのYアナウンサーによると、

「去年、フジテレビのドラマ『ラスト・シンデレラ』で、主人公のおやじギャル役の篠原涼子さんがよく『ヨッコイショーイチ』と言っていました」

というではないですか!

調べてみるとそのドラマは、去年の4月から放送されたもので、脚本を書いたのは、

「1968年(昭和43年)生まれの女性」

でした。その世代までは、通用するんだな。

(2014、5、14)

2014年5月14日 15:16 | コメント (0)