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『道浦TIME』

新・読書日記 2014_035

『円卓』(西加奈子、文春文庫:2013、10、10)

 

単行本は2011年3月刊。

あの芦田愛菜ちゃんが主演で、ことし6月21日に映画が公開されます。読売テレビも力を入れています。なんと私もワンシーン、出演しているそうです。(まだ見てないんですが、試写会も)去年8月に撮影したけど使われるかどうかわからなかったので。原作を読んだらそのシーン、ありました。154ページあたりです(後半の方)。

さて、「円卓」と聞いて思い浮かぶのは「円卓会議」だが、この円卓は「中華料理店にある、真ん中がクルクル回って大皿を他の人へ回す」、あの円卓。それが狭い公団住宅の居間にある家庭。4部屋で8人が住んでいる。三つ子の姉、両親、祖父母。主人公は小学3年生の琴子=コッコ。小学3年生の目線で描かれる世界。そのコッコを愛菜ちゃんが演じるというわけ。「三つ子」と聞いてすぐに思い浮かべるのは、「魔法使いサリー」に出て来る「よしこちゃん」の「弟の三つ子」ですが、映画で「女の子の三つ子」はどう演じるのか?オーディションで見つけたか?あるいは「双子」にしているのか?CG?一人三役?わからんが、注目!

言われ尽くしているかもしれないが、やはり「小学3年生の目線」を、著者の西加奈子さん(1977年生まれ=36歳かな)が持ち続けていることに驚きがありますね。

どんなふうに映画で仕上がっているのか、テレビドラマ「明日、ママがいない」とはまた違った、素晴らしい子どもの演技を、愛菜ちゃんがしているのではないかなあと(テイストが違うからね)期待して映画を見たいと思います!


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(2014、2、27読了)

2014年3月24日 19:46 | コメント (0)