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『道浦TIME』

新・ことば事情

5292「ダントツ最下位」

 

去年の「ゆるキャラグランプリ」で、わずか4票しか獲得できず、865体中「最下位」だった、大阪・堺市の都市緑化センターのゆるキャラ

「ポピアン」

のことを取り上げた、読売テレビの夕方の「関西情報ネットten.」。その紹介の部分で、

「ダントツ最下位」

という言葉が。これ、間違いです。なぜならば、「ダントツ」というのは、

「断然トップ」

の略だからです。え!そうだったの?と思われる方も多いと思いますが、もともとは、そうなんです。だから「ダントツ下位」は、

「断然トップの最下位」

という"矛盾した感じ"になりますよね。では、どう言い換えるか?

「ぶっちぎり最下位」

というのはどうでしょうか?この日の特集の「本文」の中では、この言葉が使われていました。また、

「断然どんじり」

を略して、

「ダンジリ」

というのはいかがでしょうか?親しみやすいとは思いますが、大阪・岸和田の人は「あかん!」と言うかもしれませんね。じゃあ、

「ビリキャラ」

はどうでしょうか。「ゆるキャラ」の音とアクセントの感じも似ているので、いいかもしれません。

ちなみに今年「ポピアン」はリベンジを狙うのかと思ったら、なんと「辞退」、つまり「参加せず」・・・それって「不戦敗」?いえいえ「本業に励むため」だそうですが・・・。

なお、「平成ことば事情2172 断突」もお読みください。

(2013、11、25)

2013年11月25日 21:09 | コメント (0)