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『道浦TIME』

新・読書日記 2013_187

『来るべき民主主義~小平市都道328号線と近代政治哲学の諸問題』(國分功一郎、幻冬舎新書:2013、9、30)

 

小平市都道328号線の建設を巡って「住民投票」を行うかどうかという問題が起きているのは、全国ニュースでチラッと見て知っていたが、詳しくは知らなかった。この具体的な事例に「地元住民」として取り組んだ大学の先生が体験した身近な「民主主義」の実態と、そこから導き出される「現代日本の民主主義の問題点」について書かれた本。

具体的な運動の流れのところはドキドキして面白く熱くなれるが、「お勉強」の部分、「近代政治哲学」についての話は、かなり難解でちょっと眠くなってしまった・・・ゴメンナサイ。

でも著者は、具体的な今回の出来事を通じて、現代日本の「間接民主主義」(代表民主制)の問題点に気づき、それを是正するためには、部分的に「直接民主制」を導入(注入)することで改善されるのではないか?という提案を行っているように思えた。

そして、立法府が法律を作っていなくても「行政主導」で物事が動き、いったん行政が決めたら、なかなか撤回できない現実の「おかしさ」を指摘する。


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(2013、11、3読了)

2013年11月14日 03:20 | コメント (0)