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『道浦TIME』

新・ことば事情

5173「バーバリアンと蛮族」

 

ヨーロッパで、

「蛮族」

のことを、

「バーバリアン」

と言いますが、これと、「ノンバーバル・コミュニケーション」(「言葉」を使わない身振り手振り等のコミュニケーション)の、

「バーバル」

は関係あるのでしょうか?また、

「ベルベル人とバーバリアン」

の語源は同じなんでしょうか?などと疑問を持っていたらある本に、

「『ベルベル人』は、『ギリシャ語』では『バルバロイ』と言う」

と書いてありました!つまり、ギリシア人から見て、

「訳の分からないことをしゃべる人」

「バルベルベル人」で「バルバロイ」。その「バルバロイ」が「バーバリー」になり、その人を「バーバリアン」と呼ぶようになったのではないか?と推測できますね。(できませんか?)

 ギリシャ人から見れば「ガリア(今のフランス)」や「今のドイツあたり」も、「訳の分からないことをしゃべる人」

がいっぱいいる「野蛮な土地」だったのでしょう。また「ベルベル人」は、「モロッコ」にも多いのだそうです。この基本には、

「地中海沿岸文明」

ということがあったのではないか?と思うわけです。「バベルの塔」の「バベル」と「バルバロイ」も関係ありそうだな。

(2013、7、12)

2013年7月12日 18:56 | コメント (0)