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『道浦TIME』

新・ことば事情

4739「ストレステストの言い換え」

原発稼働の条件の一つの検査、

「ストレステスト」

ですが、それだけ聞くと、我々サラリーマンの「ストレス・チェック」のように聞こえないこともありません。つまり「軽く」聞こえてしまって、その内容が持つ重要な意味が届きにくいのかもしれません。

テレビではあまり言い換えはせず、その前の説明を付けて使っていますが、新聞はその「訳語」の表現が微妙に違うようです。

 

<読売新聞>「原子力発電所のストレステスト(耐性検査)」(510日)

<産経新聞)>ストレステスト(耐性検査)」(3月23日)

      「安全評価(ストレステスト)」(3月25日)

<朝日新聞>「ストレステスト(耐性評価)」(1月23日・3月8日)

<毎日新聞>「安全評価(ストレステスト)」(4月4日・420日)

<日経新聞>「ストレステスト(耐性調査)」(213日)

 

新聞は、漢字を先に使うか、カタカナを先に使うか、漢字の訳語も「耐性検査」耐性調査」と「耐性評価」「安全評価」があります。「耐性」の「検査」や「調査」をした上で、「安全」や「耐性」の「評価」をするのだと思いますが。

テレビニュースをネットで検索してみると、

<日テレ>「運転再開の条件とされるストレステスト」(3月23日)

<TBS>「原発再稼働の前提となるストレステスト」(5月10日)

<フジテレビ>・・・・・(記事が見当たらず)・・・・・

<テレビ朝日>「原発の再稼働を検討する『ストレステスト意見聴取会』」(510日)

<NHK>「原発を対象に行っている安全性についての検査、いわゆるストレステスト」

(4月27日)

<テレビ東>・・・・・(記事が見当たらず)・・・・・

と言ったところでした。

 

(2012、6、6)

2012年6月 7日 12:53 | コメント (0)