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『道浦TIME』

新・ことば事情

4589「ペラペラとすらすら」

 

『日本語の難問』(宮腰賢、宝島新書)は、確かにかなりの「難問」が詰まった本でした。その中で、

「日本語を流暢にしゃべることを『ペラペラ話す』とも『すらすら話す』とも言うが、どう違うか?」

というQ&Aがありました。この本での答えは、

「ペラペラはマイナス評価、すらすらはプラス評価」

であると記されていました。うーん、たしかに。

この本に書かれていないこととしては、「すらすら」は「話す」以外に「書く」「解く」などにも使えるのに対して、「ペラペラ」は「話す」「しゃべる」=口からの発声に関するものにしか使えない、という点ではないでしょうか。そこが「マイナス評価・プラス評価」ということにもつながるのかもしれませんが。

そんな気がしました。

 

(2012、1、17)

2012年1月28日 17:41 | コメント (0)