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『道浦TIME』

新・読書日記 2011_149

『原発文化人50人斬り』(佐高信、毎日新聞社:2011、6、20第1刷・2011、7、25第4刷)

 

昔、今から20年ぐらい前は、よく佐高氏の本を読んでいた。時代がそういう時代だったのか。そのうち読まなくなった。また最近、目に留まるようになった。時代がそういう時代になったのか?はたまた、自らがそういうものを求めるようになったのか。佐高氏は一貫して変わっていないようには感じた。東日本大震災と原発事故の前から『週刊金曜日』誌上で連載していてその後も続けた連載をまとめたものだが、タイトルにもなっている「原発文化人50人」をメッタ斬りという部分は、読んでいて良い気持ちがしなかった。佐高氏の本を読まなくなった原因はまさにこの部分にあるなと、そして「この本を買って、しまったなあ・・・」という気が、前半はしていた。しかし、後半には、原発事故前から原発の危険性を、静かに我慢強く訴え続けた人たちを紹介している。これは読む価値があるなと思った。ということで、前半は☆1つ、後半は☆4つ、平均して☆3つ。

 

 


star3

(2011、8、9読了)

2011年8月29日 21:20 | コメント (0)