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『道浦TIME』

新・ことば事情

4296「電話が届きまました」

28日の日本テレビ「ニュースZERO」を見ていたら、スポーツニュースのコーナーで、早稲田・三羽烏の一人、広島カープのドラフト1位・福井優也投手が23歳の誕生日(28日)を迎えて、

「同期の日本ハムファイターズの斎藤祐樹投手から電話が届きました」

と伝えていましたが、この、

「電話が届きました」

違和感がありました。

「電話は、届かない」

ですよね。もちろん、

「電話機を買ってプレゼントした」

のであれば、宅配便などで「電話が届く」こともあると思いますが。

「~が届く」

と表現するのは、

「手紙、ハガキ、ファックス、メール、電報、プレゼント」

などです。ここで言いたかったのは、

「電話がかかってきた」「電話が入った」「電話でお祝いのメッセージが届いた」

ということでしょう。その意味では「電話が届きました」というのは「混交表現」か、「電話でお祝いのメッセージが届いた」の「でお祝いのメッセージ」が省略されたか、というところが原因だと思います。

アナウンサーも記者(ディレクター)も「言葉」でメッセージを届ける仕事ですから、このあたりの言葉づかいにはもう少し敏感になってほしいなと思いました。

とはいうものの、「おかしい」ということに気付かなきゃ、直しようがないのですが・・・。

(2011、2、9)

2011年2月13日 19:22 | コメント (0)