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『道浦TIME』

新・読書日記 2010_088

『下流の宴』(林真理子、毎日新聞社:2010、3、25)

 

林真理子はこの小説で一体何をいいたかったのだろうか?いまどきの草食系男子の頼りなさ?昭和の価値観の崩壊?沖縄の人はいい加減な人もいるけど根性が座ってる?林真理子に一番近いのは、心情的には主人公の48歳の女性か?つまり昭和の価値観を持ちつつ、平成の今を認識しつつ、とてもそれには同意できない心情か。母子三代の女の流れもおもしろい。あ、こうやってみると、☆2つは少ないか。3つにします。

気になった表現を、以下に。

*「幼稚園のお受験塾」「小学校のお塾だったら、もうすごいわよー」=「お」の付け方。

*「なんだよ、トッピング女じゃん」「"トッピング女"というのは、地方出身だったり、公立の学校に通っていたくせに、最後の大学だけ"男受け"のする、東京の名門女子大に通うことを意味する言葉だ」=「トッピング女」

*「あのさ、東大の大学院出てるからって、東大出てることにはならないよ。あいつはさ、確か大学は早稲田だったんじゃないの」「日本はさ、最終学歴しか問われないなら、最近そういうのって多いんだよね」

*「このところ大学院だけ高め狙う学歴ロンダリングも増えてるしさァ」=「学歴ロンダリング。

*「だけどさ、お母さんはさー、本島とシマのハーフじゃん」

「二番目の、ハーフの美しい妻と共に女性誌のグラビアにでることもある」=「ハーフ」の使い方

*「朝の早い時間や土曜日でも、ジャージーやフリースを着ている者を見たことはなかった。」=「ジャージー」と語尾伸びる。


star3

(2010、5、2読了)

2010年5月 6日 23:45 | コメント (0)