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『道浦TIME』

新・読書日記 2010_052

『民主主義が一度もなかった国・日本』(宮台真司、福山哲郎、幻冬舎新書:2009、11、30第1刷・2009、12、10第2刷)

 

宮台真司と民主党の福山哲郎の対談集。宮台真司さん、大丈夫?というぐらいのハイテンションで罵倒しまくっていて、品がない。いつもこうなのかな?私はほとんど宮台さんのことを知らないが、そういう人が読んだら、「ちょっと・・・・」と引いてしまうと思う。そりゃあ、メッチャ賢いのかもしれないけど、「ごとき」とか「たかが」と言った時点で、「学者」としては失格なのではないか?冷静さに欠けている。やたら「バカ」「バカ○○」という口調が出てきて、読んでいるとだんだん気分が悪くなってきた。「恨み」がこもっている感じさえする。一体何回「バカ」と言っているか、数えようかと思ったが、それもバカらしくなってやめた。ああ、「上から目線」というのは、こういうのを言うのだろうなあと。「戦略」としてやっているとしても、失敗である。対談なら「話し言葉」なので、ニュアンスで、「同じ『バカ』と言ってもいろいろある」というのが分かるが、「本」(=活字)では、「バカ」は「見下した罵倒語」としてしか読み取れない。(読み取れない私がバカだって?ほっといて!)それで、この口調と言うのは・・・。これは、「本」になることがあらかじめ分かっている「対談」ではないのか?「バカ」と言わざるを得ない気持ちの裏には、現在の日本の政治やマスコミをめぐる「不満」が溜まりに溜まっているのだろうけど・・・。

うちの5歳の娘がよく言っている、

「バカって言った人が、バカなんやでえ

 


star2

(2010、3、4読了)

2010年3月10日 10:23 | コメント (0)