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『道浦TIME』

新・ことば事情 3874

「ファーストバイト」

こないだの日曜日、後輩の五十嵐竜馬アナウンサーの結婚披露宴に出席しました。

いやあ、感動しました。私もこれまで、おそらく100回を超える結婚披露宴に出席していますが、その中でも間違いなく、1・・・寒かった・・・・。

大阪はこの日「初雪」が降ったのですが、そんな中、

「ガーデンパーティー付き」披露宴。

「付き」というのは、本体の披露宴は「室内」なのですが、その披露宴に入る前に15分程度と、デザートタイムが「屋外」なのです、この寒空に。晴れてくれて良かった。これが雨だと考えると・・・・いやあ、晴れてよかった!10年ぐらい前に「氷ノ山」で遭難した人が出たので中継に行って、中継している最中に、頭に雪が降り積もった時よりは、寒くありませんでした!なんのこ・れ・し・き!!寝るな!寝ると死んでしまうぞ!なんて声も聞こえませんでしたし。外が寒かっただけに新郎新婦・カップルの「熱さ」が際立ちました。そういった「演出」だったのですね。おあとがよろしいようで・・・。

 

さて、最近はめったに披露宴に出ないので、「おや?」と思った「儀式」がありました。それは司会の大田良平アナウンサーが、「ウエディングケーキ入刀」されたあとに言った、

「ファーストバイト」

という言葉です。意味は、ケーキカットされた後のウエディングケーキを、お互いに「アーン」と食べさせることのようです。それを聞いて、

「ファーストバイト?俺のファーストバイトは、家庭教師だったかな?いや小田急百貨店の"デパ地下"での"鈴廣のかまぼこ"の販売員だっけ?パソコンの記憶容量は、今は"ギガバイト"と言ったかな?それとも"テラバイト"だっけ?」

というような思いが、一瞬のうちに頭をよぎり、そのあと、

「ああ、『最初の一口(一かじり)』という意味ね」

と納得。でも、あれって、結構見ているほうも恥ずかしいですよね。Googleで検索したら(1224日),

「ファーストバイト」=32100

でした。そのトップに出てきた「ウエディング用語辞典」というサイトに、

「ファーストバイト(first bite)とは、ケーキカットの後で、カットしたウエディングケーキの一切れを新郎新婦が互いに食べさせあう演出。欧米で古くから行われている習慣が伝わったもの。バイトとは英語で『かじる』という意味。新郎から新婦への一口は『一生食べるものに困らせないから』、新婦から新郎への一口は『一生おいしいものを作ってあげる』との意味が込められている。『ケーキシェアリング』『ファーストイーティング』ともいう。」

と書かれていました。ふーん、ヨーロッパでは昔からあるのか。でも新婦が、

「一生おいしいものを作ってあげる」

という意味合いは、今の時代だと結構、物議をかもしそうだけど。そうでもないんですかね、最近はやっているということは。「亭主関白」の"揺り戻し"なのでしょうか。

なにはともあれ、五十嵐君ご夫妻、末永くお幸せに・・・ハーックション!!!

(2009、12、24)

2009年12月25日 12:00 | コメント (0)