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『道浦TIME』

新・ことば事情 3748

「愛好家」

 

115日の「ミヤネ屋」で、電子レンジで温めるタイプの「湯たんぽ」が、間違った使い方をすると爆発する危険があるということニュースの予告スーパーで、

「愛好家必見」

という文字が。え?湯たんぽの「愛好家」?何だかおかしいですよね。ここで言いたかったのは、おそらく、

「湯たんぽをよく使う人」

ということでしょうから、それなら、

「愛用者」

でしょうね。「湯たんぽ愛好者」というと、

「本来の目的ではないことに湯たんぽを使っていそう」

な感じです。「音楽愛好家」「コーヒー愛好家」などとは「愛好家」を使いますけどね。

「愛好者」というのは、どちらかというと、

「"それ"の"実用ではない部分"に興味をもって、集めたり、眺めたり、触ったりする人」

のことではないでしょうか?もちろん、それに限定はされないのですが。それに対して「愛用者」は、

「その本来の目的にそった使用方法で、頻繁に利用する人」

を指すような気がします。

 

(2009、11、16)

2009年11月23日 17:45 | コメント (0)