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『道浦TIME』

新・読書日記 2009_125

『儒教と負け犬』(酒井順子、講談社:2009、6、30)

2003年にベストセラー『負け犬の遠吠え』を出して、世の30代女性に一大ブームを巻き起こした酒井順子さんが、再び吠えた!
前回の「負け犬」の条件=「30代、未婚、子どもなし」というところから「年齢だけが40代にシフト」した酒井さんはなんと、こういった「負け犬」になるのは「儒教」が原因ではないか!?と考え、同じ東アジアの儒教の影響を受けているであろう三国=日本・韓国(ソウル)・中国(上海)を訪れ、それぞれの土地の「勝ち犬&負け犬」と語り合うことで、「負け犬とは何か?」を探ろうとした。まさに意欲作!
「負け犬気質」というよりは、日本・韓国・中国の女性の"ホンネ"が垣間見え、国による違いが興味深い。男性が読んでもとてもおもしろい一冊となりました。単なるコラムの一冊ではなく、「調査報道」的な一冊です。


star4

2009、7、16読了

2009年7月30日 17:55 | コメント (0)