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『道浦TIME』

新・ことば事情 2016_132

『ダリ展2016(図録)』(京都市美術館)

71日から京都市美術館で開かれている「ダリ展」。9月4日まで約2か月あるからまだ大丈夫・・・と思っているうちに、あっという間に8月も下旬。あわてて先週の日曜日(8月21日)に行ってきましたが、大変、混んでいました。ダリの人気、やはり高いですね!

これまでに見たことのない作品も多く、2時間たっぷり楽しめました。

で、ダリの妻・ガラが「年上」というのは知っていましたが、10歳も年上だったとは!

また、画面の中に同じ形をした「影」のような「映像のエコー」という図案については知りませんでした。なるほど、と。

そして、1940年~48年にアメリカに"亡命"していたことも知らなかった。その際に「1945年8月」に広島と長崎に落とされた「原爆」にショックを受けたダリは「原子の世界」を絵画に取り入れており、「止まっているように見える物も、その内部では"分子"が物凄いスピードで運動しているのだ」ということを「飛び回る静物」で表現したり、ある意味「最新の情報・科学」を芸術の世界にも取り入れていたのだなと。そのほか、宝石のデザインをしたり、バレエの舞台美術や衣装まで担当するなど、いろんなことに挑戦したダリ。キュビズムも、「平面」の絵画を「立体」に見せるには?と始まっているわけですから、新しいことをどんどん取り入れようという気持ち・進取の精神を、常に持っていたのですね!

(2016、8、21観賞)

2016年8月29日 21:54 | コメント (0)