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『道浦TIME』

新・読書日記 2016_019

『敗走記』(水木しげる、講談社文庫:2010年7月15日第1刷・2015、12、22第10刷)

 

 

昨年11月に亡くなった水木しげるさんの漫画の本。新聞用語懇談会放送分科会の会議で行った東京・内幸町のプレスセンタービルの1階にある書店で発見して購入。帯には、

「追悼、水木しげる先生~生と死、戦争の悲惨さ。人間の尊厳を問い続けた 水木しげるの原点!!」

とありました。

「敗走記」「ダンピール海峡」「レーモン河畔」「KANDERE」「ごきぶり」「幽霊艦長」という作品。非常に冷静に戦場の実態を描いている。また、現地の住民(=土人)との交流も描かれています。その中で水木さんは、「この世の天国」のような南洋の島で、「生と死=この世とあの世」の間を彷徨(さまよ)って、どちらの世界にも行き来できるようになった。その「どこでもドア」的なツールが「妖怪」なのではないかと思った。つまり、まさに「妖怪=水木しげる」の思想の原点を知ることができる一冊である。

「上陸用舟艇」のことは「大発(ダイハツ)」というのを知りました。また、水木先生はあとがきで、「フィリピン」のことを「ヒリッピン人」と書いてます。

 

 


star5

(2016、2、7読了)

2016年2月17日 14:03 | コメント (0)