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『道浦TIME』

新・ことば事情

4885「『ん』のあとと鼻濁音」

 

日本語の「ん」の発音には、実は3通りある、と書かれているのを読んだことがあります。

「N」「M「NG」

3通りです。

このうち、

Nのん」

の後に「か行」が来る場合は「鼻濁音」になりますが、

Mのん」

の後は「鼻濁音」にならない。

よって「濁音」にもならない。「Nのん」は、口を半分開けて鼻にかけて出すから続けて「鼻濁音」にいけますが、Mのん」は唇を閉じて出すので「鼻濁音」にすぐには移れません。「Mのん」から濁音に移りやすいのは「ば行」と「ぱ行」です。

大阪の地名の「難波(なんば)」のローマ字表記

「NAMBA」

です。

東北などの東日本は、たぶんまだ「鼻濁音」が残っていると思いますが、テレビでしゃべっているアナウンサーからもなくなりつつある「鼻濁音」ですが、こういったことも考えて「鼻濁音」の問題を考えてもいいのではないか?と思いついたので、メモしておきます。

(2012、11、10)

2012年11月14日 17:33 | コメント (0)