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『道浦TIME』

新・読書日記 2008_008

『亡国の中学受験~公立不信ビジネスの実態』(瀬川松子、光文社新書:2009、1、20)

 著者は、若いんです。32歳ぐらい。家庭教師とかやって教育に携わっている方だそうですが・・・そんな若さで本書けるなんて、すごい!!でも・・・32歳ということは、このお仕事やってまだ10年ぐらいですよね。そうすると、「その時点で感じたこと」としてまとめるなら若手・中堅の感想として貴重かもしれないけど・・・やはり「信用を置けるか」というところでは「所詮、考え方が違うもんな」と思わざるを得ないところも・・・。

 

本文中で、「日能研」は名前出して批判してるけど、問題のある私立中学はA学園、B学園、C・・・・G学園のような匿名で出しています。仕方がないのかもしれないけど、自らが取材した上での背景が事実であるなら、実名で出してほしいなと思いました。

 

東京都・準中堅女子校・高1への聞き取りの内容、

「公立のいじめは、百均の安い化粧品で目だけメイクしてるような子が加害者。私立のいじめは、ソニプラで売ってるけっこう高い化粧品でナチュラルにフルメイクしているような子が加害者。私が言ってること、分かりますか?」

あたりは、ふーん、なるほどと思いました。『AERA』の記事を読んでいるような本でした。

 

 


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(2010、1、9読了)

2010年1月15日 11:41 | コメント (0)