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尾山憲一(ytvアナウンサー)『スポ根劇場尾山の大将』

野球界の将来は??? ( プロ野球 ) 

今年の日本シリーズに見たNPBの行方…


千葉ロッテvs中日の対決と決まった時に話題になったのは
「日本シリーズ史上初の地上波全国中継なし」


私も放送局側の人間であり、
色々な判断の末のことと思われるので、それに関してとやかく言うつもりはありませんが、
結局、日本のプロ野球はそうなってしまったと言うことなのでしょう。


結果論かもしれませんが、
千葉ロッテvs中日の頂上対決は見ごたえある素晴らしい戦いでした。


さらに、もちろんそういう規定ですが、
第6戦は、5:46に渡る史上最長試合になりましたが最後まで放送がありました。
同じく延長に入り、試合時間が長くなった第7戦もそうです。。。


昨今、野球は試合時間が長いと言われています。
途中で放送を終了するなら、最初からするなとよくお叱りを受けます…


野球は、サッカーと違って時間に束縛されない競技であり、
9イニング制であるという、別の束縛がある中での「間」のスポーツです。


趣味や生活様式が多様化している現代日本において、
人が集中できる時間も昔より短くなってきたとも言われています。


18:00プレーボールのナイトゲームが必ず21:00までに終わる…
(できれば20:50くらい)
そんな競技になったらパッケージ化しやすいのだと思います。


ですが、時間を制限したら、
先の日本シリーズのあの第6戦や第7戦みたいな
野球の醍醐味をが詰まった試合は見られません。
中日の落合監督が終始話していた「野球の面白さを伝えるのが我々の使命」は、
こういった流れへの警鐘というか反発なのかもしれません…


競技の特性なども考えると…
以前からこのブログでもことあるごとに提唱してきましたが、
審判さんがストライクゾーンを広くして、微妙な球は全部ストライクにして、
なるべくピッチャー有利のルールにすることで、スピーディーにする!!!
振らないバッターが悪いって考えです。


見ている側からすると、打って打って打ちまくる野球の方が盛り上がるのでしょうが、
野球界の発展のためには仕方ありません。。。


そういう意味では、来季から12球団統一される使用球は
野球界にとってのターニングポイントかもしれませんね。
(反発係数が低く、俗に飛ばないボールと言われる球で、
五輪など国際試合で使われる球に近い球とも言われています)


日本プロ野球界と放送局との関係…
全国中継になるならないなど、考えさせられた2010年日本シリーズでした。。。

投稿者: 尾山憲一 日時: 2010年11月10日(水) | コメント (3)

アナウンサー