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尾山憲一(ytvアナウンサー)『スポ根劇場尾山の大将』

暗黙の了解って何だ??? ( プロ野球 ) 

PARTⅡに続くと言いながら、タイトルを変えてしまいました…
お許し下さい…


さて、オリックス交流戦初優勝の中で、1つ気になった一件として、
阪神戦における岡田監督のやや過激な発言についてです。
「あれは大変なことやと思うよ…」とか「やってしまったな…こっちは負けを認めているのに」
など。。。


6月4日の第3戦、
阪神5点リードの7回に代走藤川俊が盗塁を試みました。
1塁手もベースにつかず、捕手も送球せず、セカンド・ショートもカバーに入らなかったので、
記録員は盗塁を記録しませんでした。
(昨シーズンから、点差の開いた場面では盗塁を記録しないこともあります)


私が気になったのは、
(1)なぜ走ったことを責められねばならないのか?
(2)7回で試合を放棄したともとれる発言を指揮官としていいのか?
(3)明確な規定のない暗黙の了解って何だ?


(1)
確かにあの時は、試合展開上、阪神5点リードはほぼ勝利に等しい流れでした。
でも‘ほぼ’であって勝利したわけではありません。
しかも、この試合の前々日、オリックスは中日相手に、
終盤の1イニングで一気に7点差を追いつき、延長の末、サヨナラ勝利を納めています。
阪神が5点差あっても安心できないから、さらに攻めて、点差を広げたいと思うのは当然です。
逆の立場だったらどうしていたのでしょうね?


(2)
口では全試合勝てるわけじゃない…と言っているものの、負けることを一番嫌がっていた方が、
7回に白旗を揚げていた発言はファンに対して果たしてよかったことなのでしょうか?


(3)
ルールブックにも謳っていない(謳えない)部分で、まさしく暗黙のルールのようですが、
サッカーにおいて、負傷者が出た時にボールを外に蹴り出すものとは明らかに違います。
盗塁と認める認めないも記録員の判断によるもので、明確な規定がないのが現状です。


メジャーではその行為自体が挑発行為に値し、
その後の報復を増長するからだと言われています。
実際、外国人監督はこういったところで怒りをあらわにするケースがありますが、
その暗黙のルールを守った上で負けてしまった場合、誰が責任をとるのでしょうか?
「死人にムチ打つような行為は慎みましょう」と言う、
武士道に近いような見解に対しての是非だとは思います。


100歩譲って…オリックスの指揮官として、
古巣阪神との対戦を盛り上げる意味でのショーアップの1つとして発した言葉だとしたら、
それはあまりにも言葉足らずすぎます。。。
私の中では名将なだけに、トップとして言葉使いにも気を遣って頂きたい願いがあるからです。


ただ、阪神サイドは特に気にはしていませんでした。
「新聞の格好のネタだろ?」くらいの温度でした。


ですが、翌5日の第4戦では、
今度は阪神が負けている終盤、城島選手がジェスチャーを交えて
「今日は負けているし、走ってもいい?」と辛らつなジョークで返しました。
言われる筋合いのことじゃないから当たり前の反応でしょう。
前夜のルーキーの行為を相手チームに責められても、
首脳陣がかばうこともしなかったわけですから…
あえて城島選手が壁になって受け止めているような気がしてなりませんでした。


阪神とオリックス…同じ関西圏に籍を置くチーム…
もっと別のことで話題になって欲しいと願う今日この頃です…

投稿者: 尾山憲一 日時: 2010年06月16日(水) | コメント (0)

アナウンサー