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尾山憲一(ytvアナウンサー)『スポ根劇場尾山の大将』

層が厚い!6番ファーストが熱い!記者席は暑い… ( プロ野球 ) > ( 阪神 ) 

まだまだ残暑が厳しいザンショ…

そんなベタな入りはいりませんな~m(_ _)m


さて、先月29日の試合前、ある選手の姿が見当たりませんでした。

今季レギュラーに定着した林威助(リン・ウェイツゥ)選手。

聞けば、とある試合の帰塁時に手から戻った際、右肩を痛めていて、
痛み止めの注射を射ちながらの出場だったそうです。


その情報が入ってから1時間後、小柄な選手が合流してきました。

高橋光信選手

97年ドラフト6位で中日に入団し、今季10年目。
昨シーズン終了後に戦力外通告を受け、阪神にテスト入団。

昨年までは、阪神側から見ていても嫌な選手でした。
打席の中でも、テレビ画面を通しても、とても大きく見えた高橋光。
でも実際は、177cmとプロ野球選手としてはあまり背も高くなく、
笑顔がチャーミングな選手なんです。


開幕1軍を勝ち取ったものの、結果が振るわず抹消されましたが、
約4ヶ月ぶりの再登録当日に6番ファーストでいきなりスタメン出場。
1安打1打点、守備でもダイビングプレーを見せるなど大活躍。

31日のヤクルト戦でも2安打2打点で甲子園初のお立ち台。
しかも04年井川から打って以来というホームラン付き。
猛暑の鳴尾浜でも腐らずに汗を流し、ワンチャンスでつかんだ結果…
「結果は別として、またこの甲子園でプレーできて幸せです。
少しでも貢献できるように頑張ります」
と、謙虚に振り返りました。


さらに、もう1人

相手投手が右の場合は、葛城育郎選手が同じく6番ファーストで
スタメン出場する併用策となりました。

04年オリックスからトレードで阪神に来て4年目。
オリックス時代は、イチローが海を渡ったあと、
‘イチロー’ではなく‘イクロー’と期待された左の中距離砲。

最近は、何を聞いても「必死や!」としか言わず、
今季にかける想いが伝わってきます。
04年には77試合出場しましたが、05年はわずか1試合。
昨年はケガもありましたが、1度も1軍でもプレーがありませんでした。

だからでしょうか?先日、話をしたら…
「チャンスはピンチと紙一重、ピンチは大ピンチ」
と自虐的な言葉を発しながら汗を流していました。
そんな崖っぷちの思いが、1球1球の集中力につながっているようですね。

ファーストの守備も、投手兼任だった高校時代と大学2年春だけ、
プロではファームでしか経験がない中、だいぶ慣れてきたと話します。

「林の分まで頑張る」とは言うものの、千載一遇の大チャンス!
2日には打線が苦しめられたヤクルト川島から2安打2打点
3年ぶりのお立ち台に立ちました。

オリックス時代も含めて、優勝争いが初めてという葛城選手。
自分の1投1打が勝利に直結する充実感の中で、
常に‘必死’な葛城選手の姿を、野球の神様はちゃんと見ていましたね!


鳥谷・赤星の状態がいいし、シーツも一時よりは上がってきました。
4番金本・5番桜井のあとを打つ‘高橋光’や‘葛城’が喰らいつけば、
得点力は当然アップします。
優勝へ向けてさらにエンジンが加速されますね~


誰かが離脱しても、代わりの選手が同じような働きをする今の阪神。
選手層が厚いタイガース
その中でも、『6番ファースト』 が熱い!!!

投稿者: 尾山憲一 日時: 2007年09月04日(火) |

アナウンサー