特 集

2020/10/10

特集 01

「日本学術会議」任命問題の裏に杉田副長官 田﨑史郎氏がズバリ

日本学術会議が推薦した研究者6人を菅義偉首相が任命しなかったことについて、政治ジャーナリスト田﨑史郎氏は10日放送の読売テレビ「ウェークアップ」で、「もうちょっと説明が必要だと思う」と述べ、政府側が説明不足だとの認識を示した。

一方、放送終了後のウェブ向け動画「諸國沙代子のココが聞きたい」では、官邸内で事務方トップの杉田和博官房副長官が強硬姿勢であると指摘。「(学術会議の人事は自分の手で行うという)首相の信念は与党内に浸透してきている」とも語り、“学術会議問題”が与党内の政権基盤を固める契機となる可能性も示唆した。

田﨑氏は番組で、「学術会議の提言内容に対する不満は(安倍政権だった)3年ほど前から強まっていた」と述べた。しかし、今回の6人任命拒否との関連性は「本当のところは分からない」とし、首相が拒否の理由を「総合的・俯瞰的な観点」と繰り返している点についても「わかりづらい」と語った。

 一方、番組終了後のウェブ向け動画で田﨑氏は、官房長官時代から特に信頼を寄せてきた杉田氏の同調によって「周囲が首相をいさめても聞かない。反発覚悟でやっている」と述べた。
また、一連の報道が1日付の共産党機関紙「しんぶん赤旗」で初めて報じられたことから、「首相は学術会議の件が菅政権と政権批判勢力との“初戦”だと考えていて、一歩も引かない姿勢だ。自民党内だけでなく(長年共産党と敵対関係にある)公明党も理解を示している」と述べ、政府与党内の結束が強まっているとの見方を示した。

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