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小澤昭博(ytvアナウンサー)『小澤昭博のゴルフナビ』

「関大一高、敗れる・・・」

昨大会は大阪府大会ノーシードから全国大会ベスト4まで勝ち上がった関大一高。


今大会は実力も十分に付け全国大会でも優勝候補の一つといっても過言ではありませんでしたが、準々決勝で京都府代表の久御山に惜しくも敗れました。


関大一高のチームスローガンは『月まで走れ!』


全国強豪校の鹿児島実業が「地球1周」の距離4万kmを走り込むなら、うちは月までの距離38万kmを走破しようと、このスローガンが決まりました。


関大一高は序盤からその走力を生かした攻撃に出るものの、久御山の個人技術の高さに上手くかわされ、逆に久御山がリズムを掴みました。


その流れのまま先制点を挙げた久御山が主導権を取りましたが、後半、関大一高のエース井村が同点ゴールを決め、試合はそのままPK戦へ突入。





(PK戦に入る両チーム)


PK戦は両チーム1人ずつが外し最後のキッカー勝負に。


関大一高はキャプテンの梅鉢。去年国立の準決勝で最後のキッカーとして決めることが出来ず、この1年はその悔しさをバネに取り組んできました。しかし、無情にもPK失敗。久御山の最後のキッカーが決め、
関大一高は国立の舞台に戻ることは出来ませんでした。





(関大一高応援席に挨拶するイレブン)


梅鉢の国立での去年の失敗からこのチームはスタートし、梅鉢の今年の失敗でチームの1年が終わりました。ただ、間違いなくチームを引っ張ってきたのはキャプテンの梅鉢です。誰も梅鉢を責めることなど出来ません。


ホテルでのチーム最後のミーティング、佐野監督は「こら梅鉢!2回もPKを外しよって。何をしてくれるんや!」と柔和な表情から穏やかな口調で語りかけ、選手からの笑いを誘いました。この瞬間「本当にこのチームの1年が終わったんだなぁ」という空気が流れました。


「誰の責任でもないぞ!」


こんな安直な言葉など一切使わずに佐野監督は全てを解消させました。


次の目標は「全国優勝」。関大一高の新たな戦いは始まっています!


さて、いよいよベスト4が出揃い、舞台は夢の国立へ。


準決勝・第一試合、久御山の相手は千葉県代表・流通経済大柏。第二試合は兵庫県代表の滝川第二と島根県代表・立正大淞南という組み合わせになりました。


第一試合は1月8日(土)12時5分、第二試合は14時25分キックオフ。私も国立で見届けて来ます。


この模様は読売テレビで生中継しますので、是非ご覧下さい。

日時: 2011年01月06日(木) |

アナウンサー