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小澤昭博(ytvアナウンサー)『小澤昭博のゴルフナビ』

「大久保嘉人選手にインタビュー」



サッカー日本代表で、現在ヴィッセル神戸に所属する大久保嘉人選手。

W杯でも全試合に出場。攻守に渡って活躍し、日本の16強入りに
大きく貢献しました。

その大久保選手に先日、
朝生ワイド「す・またん」で単独インタビューさせてもらいました。

まず、帰国してすぐの関西国際空港でのサポーターや、国民の熱狂ぶりには国見高校時代から大舞台を経験してきた大久保選手とはいえ、
「ベスト16って成績は微妙だったし・・・ベスト8なら少しは胸も
張れましたけど、あれほどの歓迎を受けたのは初めてのことだったのでむしろ恐縮してしまい、すみませんって感じでした。」と、照れ臭さもあり少し気後れしてしまったようでした。

あれだけの闘いぶりを見せてくれた日本代表でしたが、
大会直前の強化試合での3連敗という結果が選手達に
重くのしかかり、大久保選手もW杯に臨む期待感よりも、
自分達のサッカーへの不安感が先立ってしまったそうです。

更に、それまで試合では試したことのなかった
「本田選手の1トップ起用」を初戦のカメルーン戦の
スタメン発表で伝えられ、不安は膨らみました。

しかし、
「あのカメルーン戦での本田の先制ゴールが、それまで抱え込んでいた不安を全て吹き飛ばしてくれました!!」と、実戦の中で得た結果がすぐにそれまでの不安を自信に変えてくれたそうです。

そこからはみんながチームメイトを信じて団結出来たのでしょう。
素晴らしいチームワークを見せてくれました。

そして、「W杯での1試合の疲労感は、Jリーグでの数試合分に
相当しました。」とその激しさを語ってくれた大久保選手。

というのも、ただでさえ高地でのプレーは体力を消耗するのに、
相手のスピードや体格は当然のことながら国内では体験できないもの。少しでも隙を見せればやられてしまうという張り詰めた緊張感があり、更にW杯という独特のムードに体力をどんどん奪われていったそうです。

それが不思議と、「オランダ戦では自身の体力はもう限界に来ていた
のに、気持ちも体も何故か前に前に出て行ったんです。あれは間違い
なくマラソンで言う‘ランナーズハイ’って言う症状でしょうね。」
とのこと。

負けたくないという強い思いが、限界を超えた自分の気持ちや
体を奮い立たせたのでしょうね。この時きっと、大久保選手は
新しい自分と出会えたのだと思います。

これまでにない色々な経験を自分の財産として日本へ持ち帰った
大久保選手。「日本代表も窮地からベスト16入りが出来た。
ヴィッセルだってJリーグでの優勝が出来ないはずがない!
今度はチームに戻ってJリーグを盛り上げたいです!」と、
自信満々に日本サッカー界での活躍を約束してくれました。

W杯後、早速それぞれの選手の色々な嬉しい話題も入ってきています。

ある者は新天地で、そしてある者は古巣で、それぞれのあるべき場所でこれからのサムライブルー戦士達の活躍を大いに期待しています。

日時: 2010年07月11日(日) |

アナウンサー